補助動詞とは?意味や見分け方を例文付きで解説

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補助動詞(形式動詞)とは、動詞のひとつで、以下のような特徴をもっています。

  • 本来の意味が失われている(または、薄くなっている)
  • 他の語と一緒に用いられ、その意味を限定する
  • ひらがなで表記するのが一般的

以下、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

よく使われる補助動詞一覧【例文付】

ある

例文
「この本には真実が書いてある。」

いる

例文
「私は文章を書いている。」

いく

例文
「私はこの仕事を続けていくつもりだ。」

くる

例文
「彼はお土産を買ってくる。」

みる

例文
「ひとまず始めてみる。」

おく

例文
「事前に準備しておくことが重要だ。」

くれる

例文
「彼が効率的な方法を教えてくれるらしい。」

もらう

例文
「誰かに助けてもらう。」

やる

例文
「プレゼントを買ってやる。」

しまう

例文
「早めに終わらせてしまう予定です。」

ください

例文
「この論文を読んでください。」

いただく

例文
「先輩に教えていただく。」

あげる

例文
「彼の仕事を手伝ってあげる。」

補助動詞は動詞本来の意味をもっていない

補助動詞は、動詞本来の意味をもっていません。

次の2つの文を比べてみましょう。

例文
「テレビを見る。」
「試してみる。」

どちらの文にも「見る(みる)」が使われていますが、下の文中の「みる」には、本来の「見る」という意味はありません。

また、本来の意味を完全に失っているわけではなく、意味が薄れている場合もあります。

次の例文を読んでみてください。

例文
「会社へ行く。」
「続けていく。」

どちらの文にも「行く(いく)」が使われていますが、2つ目の文中の「いく」は、本来の「行く」という意味が薄れています。

このように、補助動詞は本来の意味を消したり薄めたりすることで、他の語の意味を補っているのです。

補助動詞の見分け方を3つのポイントで解説

補助動詞と通常の動詞を見分けるポイントは以下の3つです。

  1. 補助動詞は「て(で)」に続く形で使われる
  2. 補助動詞はひらがなで表記するのが一般的
  3. 補助動詞は単体では述語にならない

それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。

1.補助動詞は「て(で)」に続く形で使われる

補助動詞はそれ単体では意味をもたないので、単独では用いられません。

他の語(文節)と一緒に使われますが、通常、補助動詞の前の文節は「て(で)」で終わる形になります。

「て(で)」には、以下のようにいくつかのパターンがあります。

助動詞「だ」の連用形の「で」

例文
「犬は哺乳類である。」

助詞「て」

例文
「彼が話している。」

形容動詞の連用形の活用語尾としての「で」

例文
「彼女は親切である。」

2.補助動詞はひらがなで表記するのが一般的

補助動詞は、以下のようにひらがなで表記するのが一般的です。

例文
「私は今後も仕事を続けていくつもりだ。」
「試してみることにした。」

補助動詞には実質的な意味がないので、次の例文のように漢字で書くと少し違和感があるでしょう。

例文
「私は今後も仕事を続けて行くつもりだ。」
「試して見ることにした。」

3.補助動詞は単体では述語にならない

補助動詞は単体では述語になりません。

以下の例文のように、他の動詞と一緒に用いられているものは、補助動詞といえるでしょう。

例文
「彼が走っている。」
「食材を買ってくる。」

「いる」は「走って」と一緒に、「くる」は「買って」と一緒に使われています。

一方で、通常の動詞は単体で述語になります。

例文
「私はここにいる。」
「食材を買ってからくる。」

この例文の「いる」や「くる」は通常の動詞であり、単独で述語となっています。

「居る」や「来る」と漢字で表記してもよいですね。

補助動詞と一緒に覚えておきたい2つの品詞

形式名詞

実質的な意味がない名詞のことを形式名詞といいます。

以下のような形式名詞が代表的です。

こと

例文
「自分の好きな仕事をすることが大切です。」

もの

例文
「次のようなものが代表的だ。」

形式名詞はこの他にもたくさんあります。

以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

補助形容詞

補助形容詞とは、本来の意味がなくなっているか、薄くなっている形容詞のことです。

以下のような補助形容詞があります。

ない

例文
「私は運動をしたくない。」

ほしい

例文
「彼にはもっと頑張ってほしい。」

詳しい特徴は以下の記事で紹介していますので、読んでみてください。

補助動詞を正しく使って読みやすい文章を書こう!

以上、補助動詞の意味や見分け方を解説しました。

補助動詞はひらがなで書くのが一般的です。文章を書く際は、通常の動詞とは区別するようにしましょう。

このサイトでは、シンプルで読みやすい文章を書くためのさまざまなテクニックを紹介しています。

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参考文献

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