ロングテールSEOは、サイト全体のアクセス数を増やし、ドメインパワーを強化するうえで、欠かせない戦略の1つです。
ロングテールSEOには以下のようなメリットがあるため、ぜひ実践していきましょう。
- 競合サイトが少なく上位表示を獲得しやすい
- 安定したアクセスが集まる
- コンバージョン率が高い記事を書ける
まずは、ロングテールSEOの特徴を解説し、その後、具体的な実践方法を紹介します。
そもそもロングテールSEOとは?3つのポイントで特徴を解説
ロングテールSEOとは、検索数が少ないロングテールキーワードを狙って記事を書き、アクセス数をコツコツ稼ぎながらサイト全体を強化していく戦略です。
ロングテールSEOを実践する前に、3つのポイントを把握しておきましょう。
1.ロングテールSEOでは検索数の少ないキーワードを狙う
キーワードは、検索数(検索ボリューム)によって大きく次のように分類できます。
- ビッグキーワード:検索数10,000〜/月
- ミドルキーワード:検索数1,000〜10,000/月
- ロングテールキーワード:検索数10〜1,000/月
検索数についての明確な定義はありませんが、ここでは検索数が1,000以下のものをロングテールキーワードとします。
具体的なキーワードは以下のとおりです。
ビッグキーワードの例
- フリーランス(40,500)
- 個人事業主(74,000)
- SEO(49,500)
- ダイエット(450,000)
- 漫画,おすすめ(60,500)
ミドルキーワードの例
- フリーランス,確定申告(1,600)
- 個人事業主,節税(1,600)
- SEO,キーワード(1,000)
- ダイエット,ランニング(5,400)
- 漫画,人気(6,600)
ロングテールキーワードの例
- フリーランス,おすすめ,本(30)
- 個人事業主,開業届,書き方(390)
- SEO,ロングテール(30)
- ダイエット,運動,時間(590)
- 漫画,スポーツ(320)
ロングテールSEOでは、このようなロングテールキーワードを対象に記事を書いていきます。
2.ロングテールSEOは記事を上位表示させやすい
ロングテールSEOでは、上記のようなロングテールキーワードを狙って記事を書くため、競合サイトが少なく、上位表示が獲得しやすいといえるでしょう。
逆に、「ダイエット」などのビッグキーワードを狙っても、競合サイトが多いため、そう簡単に上位表示は獲得できません。
ロングテールキーワードは検索数が少ないためアクセス数が増えないのではないか、と不安になるかもしれません。
しかし、SEOは長期戦です。
確実に上位表示を獲得し、ユーザーにクリックされる記事を増やすことで、少しずつドメインパワーが強化されていきます。
ドメインパワーが強化されれば、ミドルキーワードやビッグキーワードも狙えるようになります。
また、順位変動の多いビッグキーワードと比較して、ロングテールキーワードは安定したアクセスを集められるでしょう。
3.ロングテールSEOではコンバージョン率の高い記事が書ける
例えば、「フリーランス」というビッグキーワードに対しては、以下のようにかなり幅広い検索ニーズが考えられます。
- そもそもフリーランスとは何か知りたい
- フリーランスになる方法が知りたい
- フリーランスの仕事の探し方が知りたい
- フリーランスのメリット・デメリットが知りたい
そのため、検索ニーズに合わせて記事を書くことが難しいといえます。
一方、「フリーランス,おすすめ,本」というロングテールキーワードの検索ニーズは、「フリーランスにおすすめの本が知りたい」ということでしょう。
このニーズに合わせて「フリーランスにおすすめの本10選」などのような記事を書けば良いですよね。
キーワードの検索ニーズと、タイトルや記事内容を一致させやすいため、クリック率やコンバージョン率も高くなります。
ロングテールSEOでアクセス数を増やす5つのステップ
ここからは、ロングテールSEOの具体的な実践方法を紹介していきます。
1.ロングテールキーワードを抽出する
まずは、以下2つのツールを使ってロングテールキーワードを抽出します。
- サジェストキーワード検索ツール
- 検索数(検索ボリューム)調査ツール
色々なツールがありますが、ここでは、
- グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
- Googleキーワードプランナー
を使ってみます。
例えば、「フリーランス」というキーワードから、ロングテールキーワードを抽出してみましょう。
検索窓に「フリーランス」と入力するだけで、簡単に抽出できます。
以下のようなキーワードが表示されます。
- フリーランス,とは
- フリーランス,確定申告
- フリーランス,青色申告
- フリーランス,おすすめ,本
- フリーランス,個人事業主,違い
次に、Googleキーワードプランナーを使って検索数を調べます。

- フリーランス,とは(1,000)
- フリーランス,確定申告(1,600)
- フリーランス,青色申告(170)
- フリーランス,おすすめ,本(30)
- フリーランス,個人事業主,違い(110)
「フリーランス,確定申告」の検索ボリュームは少し多めですが、ほぼ、検索数の少ないロングテールキーワードであることがわかりました。
2.ロングテールキーワードの検索ニーズを把握する
ロングテールキーワードを抽出したら、それぞれの検索ニーズを調べましょう。
単純にキーワードから想像できるものもあります。
「フリーランス,個人事業主,違い」というキーワードのニーズは、「フリーランスと個人事業主の違いが知りたい」ということでしょう。
一方、検索ニーズがわかりにくいものは、実際にGoogleで検索してみます。
例えば、「フリーランス,確定申告」で検索すると、以下のようなタイトルが表示されます。

この検索結果から、「フリーランス,確定申告」というキーワードに対しては、確定申告の方法や種類、ソフトが知りたい、といったニーズがあることがわかります。
このように、記事を書く前にロングテールキーワードごとの検索ニーズを把握することが重要です。
検索ニーズの把握方法については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
3.ロングテールキーワードをタイトルに入れる
検索ニーズが把握できたら、それに合わせてタイトルを決めましょう。
以下のように、タイトル内のできるだけ前方にキーワードを入れることが重要です。
- フリーランスとは?初心者にもわかりやすく徹底解説
- フリーランスの確定申告を簡単に終わらせる3つのコツ
- フリーランスと個人事業主の違いを5つのポイントで解説
また、ロングテールキーワードは、全てをタイトルに入れましょう。
例えば、「フリーランス,おすすめ,本」であれば、「フリーランスが絶対読むべき本10冊」よりも「フリーランスにおすすめの本10選」のほうが適切です。
タイトルに適切にキーワードを入れておくことで、検索エンジンが認識してくれる確率や、ユーザーがクリックしてくれる確率が高まります。
魅力的な記事タイトルの作り方については、次の記事で解説していますので、読んでみてください。
4.ロングテールキーワードを見出しに入れながら記事を書く
記事を書く際は、ロングテールキーワードを見出しに入れることを意識しましょう。
もちろん、文章内でキーワードを用いることは重要ですが、検索エンジンは見出しをより重視します。
例えば、この記事では「ロングテール,SEO」や「ロングテール,キーワード」を狙っているため、これらを見出し(h2やh3)に入れています。
見出しにキーワードを入れておくことで、検索エンジンがそのキーワードに関する記事だと認識しやすくなり、上位表示を狙えるでしょう。
5.ロングテールキーワードについて網羅的に解説する
ロングテールキーワードに関する検索ニーズは限られているため、できる限り網羅的に解説しましょう。
記事内の情報が中途半端な場合、ユーザーは知りたい情報を十分に得られないため、他の記事へ移動してしまいます。
ビッグキーワードと比較すると、ロングテールキーワードに関する情報を網羅するのは簡単です。
ユーザーが求める情報を全て提供するイメージで記事を書き、コンバージョンに結びつけましょう。
また、情報の網羅性を高めることで、検索エンジンの評価も高まります。
ロングテールSEOで上位表示を勝ち取ろう!
以上、ロングテールSEOの特徴や具体的な実践方法を解説しました。
ロングテールキーワードを攻略することで、少しずつミドルキーワードやビッグキーワードでもアクセスを獲得できるようになります。
まずは、検索数は少なくても、上位表示される記事や、ユーザーに読んでもらえる記事を増やしていくことが重要です。
ドメインパワーを強化することを意識して、ロングテールキーワードに関する記事を書き続けましょう。