補助用言とは?意味や特徴をわかりやすく解説

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補助用言とは、用言(動詞・形容詞などの活用する語)のうち、次のような特徴があるものです。

  • 本来の意味が失われている(または、薄くなっている)
  • 他の語と一緒に用いられ、その意味を限定する
  • ひらがなで表記するのが一般的

また、補助用言は次の2つに分けられます。

  • 補助動詞
  • 補助形容詞

この記事では、補助用言について詳しく解説していきます。

よく使われる補助用言一覧【例文付】

補助動詞

ある

例文
「すでに課題は終わらせてある。」

いる

例文
「彼は車を運転している。」

いく

例文
「彼女は自分の考えを主張していくつもりらしい。」

くる

例文
「外で遊んでくる。」

みる

例文
「新しい服を着てみる。」

おく

例文
「明日の荷物を準備しておく。」

くれる

例文
「母が昼食を作ってくれる。」

もらう

例文
「先生にお手本を見せてもらう。」

やる

例文
「厳しい意見を言ってやることも大切だ。」

しまう

例文
「すぐに食べてしまうのはもったいない。」

ください

例文
「この本を読んでください。」

いただく

例文
「作品を評価していただく。」

あげる

例文
「荷物を持ってあげる。」

補助形容詞

ない

例文
「彼とは話したくない。」

ほしい

例文
「片付けるのを手伝ってほしい。」

補助用言は動詞や形容詞本来の意味をもっていない

補助用言は、動詞や形容詞本来の意味をもっていません。

または、意味が薄くなっている場合もあります。

次の2つの例文を読んでみてください。

例文
「私はここにいる。」
「私は本を読んでいる。」

両方の文に動詞「いる」が使われていますが、下の文中の「いる」は補助動詞であり、本来の「存在する」という意味はありません。

補助形容詞についても確認しておきましょう。

例文
「私は新しいパソコンがほしい。」
「パソコンを大切に使ってほしい。」

どちらの文にも形容詞「ほしい」が使われていますが、下の文中の「ほしい」は補助形容詞です。

「使って」に対して、願望の意味を付け加えています。

このように、補助動詞や補助形容詞は、元々の意味を消す、または薄めることで、他の語の意味を補っているのです。

補助用言はひらがなで書くのが一般的

補助用言は、動詞や形容詞本来の意味が弱まっているため、一般的にはひらがなで書かれます。

例文
「試しに使ってみる。」
「彼は走っている。」
「今は食べたくない。」
「早く寝てほしい。」

一方、通常の動詞や形容詞は、漢字で表記しても問題ありません。

例文
「彼の姿を見る。」
「私はリビングに居る。」
「お金が無い。」
「お金が欲しい。」

補助用言と似た概念「形式名詞」とは?

形式名詞とは、補助用言と同様、実質的な意味がない名詞のことです。

以下のように、ひらがなで表記されます。

例文
「私の仕事は文章を書くことです。」
「天気予報のとおり、雨が降ってきた。」
「試してみたところ、色々な問題を感じた。」

このように、形式名詞はそれ単体では意味をもたず、他の語句と一緒に使われることで節を名詞化します。

形式名詞については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

補助用言を正しく使ってわかりやすい文章を書こう

この記事では、補助用言の意味や特徴を解説しました。

一般的な動詞や形容詞と使い分けることで、わかりやすい文章を書きましょう。

参考文献

補助動詞と補助形容詞それぞれについて詳しく解説した記事もあるので、あわせてチェックしてみてください。

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