フリーランスWebディレクターが経費として計上できるもの一覧

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この記事では、フリーランスWebディレクターが経費として確定申告できるものを紹介します。

できるだけ多くの費用を経費計上することで節税につながるため、しっかりと理解しておきましょう。

仕訳をするときの勘定科目の例なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Webディレクターが経費にできるもの一覧

フリーランスWebディレクターは、以下のような費用を経費にできます。

Webディレクターが経費にできるもの
・パソコン代
・ソフト・ツール代
・インターネット代
・サーバー・ドメイン代
・外注費
・交通費
・資格取得費用
・スクール代
・セミナー参加費
・家賃
・電気代
・書籍代

ただし、経費として計上できるのは、仕事に関する支出のみです。

プライベートな費用まで経費にすると、ペナルティを受ける可能性もあるため注意しましょう。

以下、それぞれの経費の概要や、勘定科目の例などを解説していきます。

パソコン代

Webディレクターとして働くうえで、パソコンは欠かせません。

高額な出費であるため、忘れずに経費計上しましょう。

パソコン代を経費として計上するときは、以下のように、金額によって処理方法を変える必要があります。

  • 10万円未満のパソコン:全額まとめて経費とする(勘定科目:消耗品費)
  • 10万円以上のパソコン:固定資産として減価償却する(勘定科目:器具備品)

具体的な仕訳の方法は、以下のとおりです。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 70,000円事業主借 70,000円パソコン代

7万円のパソコンを購入して個人の現金で支払った場合は、上記のように仕訳します。

10万円未満のパソコンであるため、勘定科目は「消耗品費」で問題ありません。また、減価償却する必要はなく、全額まとめて経費にできます。

借方貸方摘要
器具備品 180,000円普通預金 180,000円パソコン代

一方、高額なパソコンを購入した場合は、減価償却するのが基本です。

たとえば、18万円のパソコンを購入して事業用の口座から支払った場合は、上記のように勘定科目「器具備品」として仕訳し、減価償却しましょう。

ソフト・ツール代

  • Word
  • Excel
  • Chatwork
  • Shutterstock

といったソフトの購入費用やツールの利用料金も経費として計上できます。

パソコン代と同様、10万円を基準として処理方法を変えるのが基本です。

  • 10万円以上の場合:固定資産として減価償却する(勘定科目:ソフトウェア)
  • 10万円未満の場合:全額まとめて経費とする(勘定科目:消耗品費・通信費)

パソコンにインストールして使うソフトは勘定科目「消耗品費」、オンラインで使用するツールは勘定科目「通信費」として仕訳しましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 10,000円普通預金 10,000円パソコンソフト代

文章を編集するために必要なインストールタイプのソフトを購入し、事業専用の口座から支払った場合は、上記のように仕訳します。

借方貸方摘要
通信費 5,000円普通預金 5,000円オンライン会計ソフト利用料

オンラインで利用する会計ソフトの料金は、上記のとおり、勘定科目「通信費」として仕訳しましょう。

インターネット代

インターネットも、Webディレクターとして働くうえで欠かせません。

インターネット代も経費として認められるため、事業専用の回線の場合は全額、事業以外でも使っている場合は家事按分により一部を経費としましょう。

家事按分とは、仕事に関わる割合に応じて経費を計上することです。

家事按分について、何%まで経費としてよいか、といった細かなルールはありません。

基本的には、それぞれの状況に応じて自由に割合を設定できます。

とはいえ、按分比率の根拠が不明確であったり、経費とする割合が大きすぎたりすると、税務署から指摘を受ける可能性もあるため注意しましょう。

仕事部屋の面積や作業時間などを根拠として、指摘を受けたときに明確に説明できるようにしておくことが大切です。

  • スマートフォン
  • モバイルWi-Fi

などの料金も同様です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
通信費 6,000円普通預金 6,000円インターネット代10月分

事業専用で使っているインターネットの料金6,000円を事業用口座から支払った場合、勘定科目は「通信費」として仕訳します。

サーバー・ドメイン代

Webサイトを開設して集客や情報発信をしている場合は、サーバー代やドメイン代も経費として計上しましょう。

サーバー代やドメイン代は、勘定科目「通信費」として、以下のように仕訳します。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
通信費 5,000円普通預金 5,000円サーバー代

Webサイト構築のためにレンタルしているサーバーの料金5,000円を事業用口座から支払った場合は、上記のように仕訳しましょう。

WordPressの有料テーマの料金なども同様です。

外注費

  • ライティング
  • コーディング
  • デザイン

などを他のフリーランスに依頼する場合、その費用は経費として計上できます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
外注費 20,000円普通預金 20,000円Webデザイン外注費

Webデザインの仕事を他のフリーランスに依頼した場合は、上記のように仕訳します。

摘要欄にプロジェクト名やフリーランス名を記載しておくと、わかりやすいでしょう。

交通費

  • クライアントの会社へ行くための電車代
  • 取材先まで移動するためのバス代

など、仕事のために使った交通費も経費として申告しましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
旅費交通費 1,000円事業主借 1,000円電車代

クライアントの会社へ行くための電車代を個人の現金から支払った場合は、上記のように仕訳します。

何のための交通費か忘れないよう、摘要欄にクライアント名などを記載しておくのもおすすめです。

資格取得費用

仕事に関係する資格を取得するための費用も、経費として計上できます。

Webディレクターであれば、以下のような資格の取得費用を経費とできるでしょう。

  • Webディレクションに関する資格
  • Webマーケティングに関する資格
  • Webライティングに関する資格
  • SEOに関する資格

仕事と関係ない資格の場合、経費としては認められません。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
研修費 10,000円普通預金 10,000円受験料

Webディレクションに関する資格の受験料は、上記のとおり、勘定科目「研修費」として仕訳します。

勉強のために購入した参考書などの費用は、勘定科目「新聞図書費」として処理しましょう。

スクール代

  • 通学制のスクール
  • オンラインの学習サイト

などを利用した場合の費用は、勘定科目「研修費」として経費計上します。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
研修費 30,000円普通預金 30,000円スクール代

通学制のスクールでWebディレクションについて学び、その受講料を事業用の口座から支払った場合、上記のように仕訳しましょう。

セミナー参加費

  • Webディレクション
  • Webマーケティング
  • SEO

などに関するセミナーへの参加費も経費として計上できます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
研修費 9,000円普通預金 9,000円セミナー参加費

SEOセミナーの参加費9,000円を事業用口座から支払った場合は、上記のように勘定科目「研修費」として仕訳します。

摘要欄にはセミナー名なども記載しておくとよいでしょう。

家賃

自宅で仕事をしているフリーランスWebディレクターは、家事按分によって家賃の何割かを経費として計上しましょう。

たとえば、全体の面積が50㎡の自宅のうち、25㎡を仕事用のスペースとして使っているなら、家賃の50%を経費として計上できます。家賃が6万円の場合、3万円を経費とできるのです。

按分比率は、作業時間などを根拠にして決めても問題ありません。

専用の仕事場を借りている場合は、家賃の全額を経費として計上できます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 50,000円事業主借 50,000円家賃8月分(按分比率50%)

自宅の家賃10万円を個人用口座から支払い、按分比率を50%として経費計上する場合は、上記のように仕訳を行います。

按分比率を摘要欄などに記載しておくとわかりやすいでしょう。

残りの5万円については、事業と関係ない費用であるため、仕訳する必要はありません。

電気代

電気代も経費として計上できます。

専用の事務所を借りている場合は全額を、自宅で仕事をしている場合は何割かを、経費として計上しましょう。

按分比率は、家賃と同様、仕事部屋の面積や作業時間などを基準にして決定します。

事務所を借りている場合は、ガス代や水道代も全額経費として処理できますが、自宅で仕事をしている場合、家事按分をしても経費として認められないのが一般的です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
水道光熱費 4,500円事業主借 4,500円電気代3月分(按分比率50%)

自宅を仕事場としているWebディレクターが電気代9,000円を個人用口座から支払い、50%を経費として計上する場合、上記のように仕訳を行います。

書籍代

  • Webディレクションの基礎知識
  • Webマーケティング手法
  • SEOライティング

などに関する書籍の購入費用も、事業に関する出費といえるので、経費として認められます。

当然ですが、仕事とは関係ない漫画や小説などを買った場合は、経費として計上できません。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
新聞図書費 1,400円事業主借 1,400円書籍代

Webディレクションについて勉強するために書籍を購入し、個人の現金で支払った場合、上記のように仕訳します。

***

以上のように、意外と多くの費用を経費として計上できます。また、紹介した費用以外でも、Webディレクターとしての業務に関する出費であれば経費計上してもOKです。

経費の本質について把握しておくと、より節税につながるので、以下の本などで軽く勉強しておくとよいでしょう。

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Webディレクターの経費管理には確定申告ソフトがおすすめ!

ここまで紹介したように、Webディレクターの仕事に関係ある費用であれば、さまざまなものを経費として計上できます。

できるだけ多くの費用を経費として計上して、節税につなげましょう。

フリーランスWebディレクターの経費管理には、以下のような確定申告ソフトを導入して、手間を減らすのがおすすめです。

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確定申告ソフトを導入すれば、

  • 確定申告書の自動作成
  • クレジットカードや銀行口座との連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳

などの便利な機能を利用できるため、経費管理の手間とストレスを大幅に削減できます。

税金や確定申告に関する専門知識がなくても簡単に使えるので、ぜひ挑戦してみましょう。

初心者でも使いやすい確定申告ソフトについては、次の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

Webディレクターが経費を計上する際に注意すべき3つのポイント

フリーランスWebディレクターに限りませんが、経費計上する際には以下のようなポイントに注意しましょう。

  1. 事業に関係する出費であることの証明を残しておく
  2. 日常生活でも使うものは家事按分しておく
  3. 所得税や住民税は経費として計上できない

順番に詳しく解説していきます。

1.事業に関係する出費であることの証明を残しておく

経費として計上する場合は、事業に関係する出費であることの証明を保存しておきましょう。

領収書やレシートを保存しておくのはもちろん、

  • 打ち合わせの議事録
  • メールのやり取り

などを残しておくことも大切です。

とくに、飲食代などは仕事とプライベートの線引きが曖昧になりがちなため、税務署から指摘を受ける可能性も高いといえます。

領収書に参加者名を記載しておく、といった対策もしておきましょう。

2.日常生活でも使うものは家事按分しておく

仕事でも日常生活でも使うものは、全額を経費とせず、家事按分しておくことも大切です。

たとえば、同じパソコンを仕事でも日常生活でも使っている、というフリーランスWebディレクターも多いでしょう。

この場合、「完全に事業用のパソコン」とは言い切れないため、作業時間などを基準として家事按分しておくのがおすすめです。

事業とは関係のない出費まで経費計上すると、追加徴税などのペナルティを受ける可能性もあるため注意しましょう。

3.所得税や住民税は経費として計上できない

所得税や住民税などは、経費としては認められません。

国民健康保険や国民年金も同様です。

フリーランスWebディレクターは経費にできるものを把握して節税しよう!

今回は、フリーランスWebディレクターが経費計上できるものや、その仕訳例を紹介しました。

事業と無関係の出費は経費として認められませんが、できるだけ多くの費用を経費計上したほうが節税につながります。

経費計上できる費用や注意点をしっかり理解して、節税していきましょう。

経費管理の手間を減らすためには、以下のような確定申告ソフトの活用も大切です。

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フリーランスWebディレクターの節税には青色申告もおすすめ

Webディレクターに限らずですが、大きな節税効果を得るためには青色申告によって65万円の特別控除を受けるのもおすすめです。

青色申告には難しいイメージもありますが、確定申告ソフトを活用すれば意外と簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

次の記事では、青色申告の方法について詳しく解説していますので、参考にしてください。