フリーランスエンジニアが経費計上できるもの一覧

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フリーランスエンジニアにとって、経費に関する知識はとても重要です。

経費として計上できるものを把握しておけば、大きな節税効果を得られます。

そこでこの記事では、フリーランスのエンジニアやプログラマーが経費計上できるものについて詳しく解説します。

勘定科目の選び方や仕訳例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニアが経費にできるもの一覧

経費とは、事業に関係する支出のことです。

仕事とは関係ない費用まで経費として計上すると、税務署から指摘を受けたり、ペナルティを課せられたりするため注意しましょう。

フリーランスのエンジニアが経費計上できるものとしては、以下のような費用が挙げられます。

フリーランスエンジニアが経費にできるもの
・事務所代
・電気代
・インターネット代
・パソコン代
・周辺機器代
・プログラミングソフト代
・プログラミングスクール代
・ゲーム代
・スーツ代
・書籍代

以下、それぞれの経費について詳しく見ていきましょう。

事務所代(自宅を仕事場としている場合)

自宅で仕事をしているフリーランスエンジニアは、家賃の何割かを経費として計上できます。

自宅はプライベートな生活空間でもあり、仕事専用の場所ではないため、基本的には全額を経費とすることはできません。

家事按分によって仕事に関わる割合を算出したうえで、経費計上しましょう。

たとえば、毎日の作業時間が6時間である場合は、家賃の25%(6時間÷24時間×100%)は経費とできます。家賃が8万円の場合、その25%である2万円は経費計上できるのです。

何%を経費とするかはフリーランス自身が決められますが、割合の根拠が曖昧である場合や、割合が大きすぎる場合、税務署から指摘を受ける可能性もあります。

  • 仕事部屋の面積を基準にする
  • 仕事時間を基準にする

など、明確な根拠によって按分比率を決めましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 25,000円事業主借 25,000円家賃7月分(按分比率25%)

自宅の家賃10万円を個人口座から支払い、按分比率を25%として経費計上する場合は、上記のように仕訳を行います。

勘定科目は「地代家賃」とするのが一般的です。

残りの75%については、事業と無関係の費用であるため、仕訳をする必要はありません。

事務所代(専用の仕事場を借りている場合)

作業に集中するために、自宅以外に専用の仕事場を借りているエンジニアやプログラマーもいるでしょう。

仕事専用の空間の場合は、家賃の全額を経費計上できます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 75,000円普通預金 75,000円家賃2月分

事務所の家賃を事業用口座から支払った場合、上記のように仕訳します。

仕事専用の場所であるため、家事按分をする必要はありません。

電気代

電気代もエンジニアの仕事に関する費用であるため、経費として認められます。

自宅で作業をしている場合は、家賃と同様に家事按分によって電気代の何%かを経費としましょう。

専用の仕事場を借りている場合は、全額を経費として問題ありません。

ガス代や水道代も同じように処理できそうな気がしますが、エンジニアの仕事においてガスや水道を使う場面は少ないため、自宅で作業する場合は、経費として認められないのが一般的です。

専用の仕事場を借りている場合は全額経費とできます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
水道光熱費 2,000円事業主借 2,000円ガス代11月分(按分比率25%)

自宅で作業しているエンジニアが、電気代8,000円を個人用口座から支払い、家事按分によって25%を経費計上する場合は、上記のように仕訳を行います。

勘定科目は「水道光熱費」とするのが一般的です。

インターネット代

  • インターネット
  • スマートフォン
  • モバイルWi-Fi

などの費用もエンジニアの経費として認められます。

事業専用の場合は全額を経費計上しても問題ありませんが、仕事以外でも使っている場合は家事按分しておきましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
通信費 6,800円普通預金 6,800円モバイルWi-Fi代12月分

仕事専用で使っているモバイルWi-Fiの料金を事業用口座から支払った場合、上記のように仕訳します。

勘定科目は「通信費」とするのが一般的です。

パソコン代

パソコンは、フリーランスエンジニアにとって欠かせないアイテムです。

購入するために高額な費用がかかるケースも多いため、忘れずに経費計上しましょう。

ただし、パソコンの購入金額によって、以下のように処理方法を変える必要があります。

  • 10万円未満の場合:全額まとめて経費とする(勘定科目:消耗品費)
  • 10万円以上の場合:固定資産として減価償却する(勘定科目:器具備品)

10万円以上のパソコンは固定資産に該当するため、全額まとめて経費にはできません。

  • 一括償却資産
  • 少額減価償却資産

といった例外については、別の記事で解説します。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 95,000円事業主借 95,000円パソコン代

10万円未満のパソコンの購入費用は、上記のように勘定科目「消耗品費」として全額まとめて処理しましょう。

借方貸方摘要
器具備品 168,000円事業主借 168,000円パソコン代

一方、10万円以上のパソコンを購入した場合は、固定資産として処理するのが基本です。

上記のように、勘定科目「器具備品」として仕訳しましょう。

周辺機器代

エンジニアやプログラマーとして働くために必要な、

  • キーボード
  • マウス
  • サブディスプレイ
  • プリンター

といった周辺機器の購入費用も経費として計上できます。

パソコン代と同様、10万円以上の周辺機器は固定資産として減価償却しましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 6,000円普通預金 6,000円キーボード代

6,000円のキーボードを購入した場合は、上記のように勘定科目「消耗品費」として仕訳します。

プログラミングソフト代

プログラミングソフト代も経費として計上できます。

  • 10万円未満のソフトを購入した場合は「消耗品費」
  • 10万円以上のソフトを購入した場合は固定資産の「ソフトウェア」

として処理しましょう。

ただし、クラウド上で利用するものは、勘定科目「通信費」として仕訳をするのが一般的です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 10,000円普通預金 10,000円プログラミングソフト代

プログラミングに必要な1万円のソフトを購入した場合は、上記のように仕訳します。

10万円未満であるため、勘定科目は「消耗品費」としましょう。

借方貸方摘要
ソフトウェア 110,000円普通預金 110,000円パソコンソフト代

10万円以上のソフトを買った場合は、固定資産の「ソフトウェア」として処理し、減価償却するのが基本です。

借方貸方摘要
通信費 5,000円普通預金 5,000円クラウドデザインサービス利用料

自分のパソコンにはインストールせず、クラウド上で利用する場合は、勘定科目「通信費」として仕訳しましょう。

プログラミングスクール代

プログラミングなどを学ぶためのスクール代も経費として計上できます。

  • オンラインのスクール
  • オンラインの学習サイト

などを利用した場合も同様です。

勘定科目は「研修費」として仕訳しましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
研修費 50,000円普通預金 50,000円プログラミングスクール代

プログラミングを学ぶためにスクールに通い、受講料を事業用口座から支払った場合は、上記のように仕訳します。

ゲーム代

遊ぶためにゲームを購入した場合、その費用は経費として認められません。

ただし、例外もあります。

たとえば、ゲーム制作に関わっているエンジニアの場合、「研究」という名目で経費として認められるケースもあるでしょう。

  • アプリの開発に関わっているならアプリの購入費用
  • スマホゲームの開発に関わっているならガチャの課金費用

などは、経費として計上できます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
研究費 5,000円普通預金 5,000円スマホアプリ代

研究のためにスマホアプリを購入し、事業用口座から支払った場合は、上記のように仕訳します。

スーツ代

  • 打ち合わせ用のスーツ
  • パーティー用のドレス

など、仕事に関する洋服代も経費として計上できます。

ただし、必要以上に高額なものは、認められない可能性もあるため注意しましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 10,000円普通預金 10,000円スーツ代

クライアントとの打ち合わせ用にスーツを購入した場合、勘定科目「消耗品費」として仕訳します。

書籍代

エンジニアとしてスキルアップするためにプログラミングなどの本を購入した場合の費用も、経費として計上しましょう。

当然ですが、趣味で漫画や雑誌などを買った場合は、経費として認められません。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
新聞図書費 1,600円事業主借 1,600円書籍代

プログラミングを勉強するために参考書を購入した場合、上記のように仕訳を行います。

***

ここまで紹介したように、意外と多くの費用が経費として認められます。また、紹介した費用以外でも、エンジニアとしての業務に関する出費であれば経費計上してOKです。

経費の本質について把握しておくと、ペナルティを避けつつ節税できるので、以下の本などを読んで理解を深めるとよいでしょう。

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フリーランスエンジニアの経費管理には確定申告ソフトがおすすめ!

経費管理の手間を省くためには、以下のような確定申告ソフトを導入するのがおすすめです。

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  • 確定申告書の自動作成
  • 損益レポートの自動作成
  • クレジットカードや銀行口座との連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳

といった機能を利用できるため、経費入力や確定申告のストレスから解放され、本来の業務に集中できます。

会計や簿記などの専門知識や資格がなくても簡単に使えるので、ぜひ挑戦してみましょう。

フリーランスにおすすめの確定申告ソフトについては、以下の記事で詳しく紹介していますのでチェックしてみてください。

フリーランスエンジニアが経費計上するときの3つの注意点

エンジニアやプログラマーに限りませんが、経費処理や確定申告を行う際は、次のようなポイントに注意しましょう。

  1. 経費に関する領収書は7年間保管しておく
  2. 議事録やメールなどを保存しておく
  3. 事業用と言い切れない費用は家事按分しておく

以下、順番に詳しく解説していきます。

1.経費に関する領収書は7年間保管しておく

経費に関する領収書やレシートは、7年間保管しておかなければなりません。

ただ、保管方法についてのルールはないため、

  • 台帳に貼り付ける
  • 月ごとに分けて封筒に入れる

など、管理しやすい方法を選びましょう。

確定申告時に提出する必要はありませんが、税務調査などで提出を求められる場合もあるため、しっかりと管理しておくことが大切です。

2.議事録やメールなどを保存しておく

領収書やレシートはもちろん、必要に応じて会議の議事録や取引先とのメールのやり取りなどを保存しておくことも重要です。

とくに接待飲食費などについては、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちなため、税務署も細かくチェックしています。

税務署から指摘されたときに、仕事に関する飲食であることを証明できるよう、

  • 打ち合わせ内容を議事録として保管しておく
  • 領収書に参加者名を記載しておく

などの対策をしておきましょう。

3.事業用と言い切れない費用は家事按分しておく

仕事だけではなくプライベートでも使っているものについては、全額を経費計上することは避け、家事按分することも大切です。

  • 家賃
  • インターネット代
  • パソコン代
  • 周辺機器代

などは、必要に応じて家事按分しておきましょう。

仕事以外でも使用しているものを全額経費として処理すると、税務署から指摘され、追加徴税などのペナルティを受ける可能性もあるため注意が必要です。

フリーランスエンジニアは経費にできるものを理解して節税につなげよう!

今回は、フリーランスのエンジニアやプログラマーが経費として計上できるものや、その仕訳例について解説しました。

プライベートで使うものまで経費計上するのは当然NGですが、仕事に関するものは忘れずに経費として処理し、節税につなげることが大切です。

とはいえ、経費の処理にはそれなりに手間がかかるため、以下のような確定申告ソフトを活用するとよいでしょう。

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エンジニアの節税には青色申告もおすすめ

エンジニアに限らずですが、青色申告によって65万円の特別控除を受けることで、大きな節税効果を得られます。

次の記事では、青色申告の方法について、初心者向けに詳しく解説していますのでチェックしてみてください。