フリーランスWebデザイナーが経費として計上できるもの一覧

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フリーランスWebデザイナーとして活動するためには、パソコンやデザインソフトなどが必要になりますが、これらの購入費用は経費として計上できるのか、悩むことも多いでしょう。

そこでこの記事では、Webデザイナーが経費として確定申告できるものを紹介します。

勘定科目や仕訳例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Webデザイナーが経費にできるもの一覧

Webデザイナーが一般的に経費計上できる費用としては、次のようなものが挙げられます。

Webデザイナーが経費計上できるもの
・事務所代(自宅を仕事場としている場合)
・事務所代(専用の仕事場を借りている場合)
・電気代
・インターネット・スマートフォン代
・パソコン代
・デザインソフト代
・サーバー・ドメイン代
・書籍代
・飲食代

そもそも経費とは、仕事をするために必要な費用のことです。

プライベートで使った費用を経費として計上すると、税務調査で指摘を受けたり、ペナルティを課せられたりするため注意しましょう。

ただ、意外なものが経費として申請できることもあります。ここでは、Webデザイナーが経費として申告できるものをまとめて紹介しますので、チェックしてみてください。

事務所代(自宅を仕事場としている場合)

自宅で仕事をしているフリーランスWebデザイナーも多いでしょう。

自宅の一部を仕事場としている場合は、家賃の何割かを経費として計上できます。

全額ではなく「何割か」であるのは、自宅はプライベートな生活空間でもあるからです。

たとえば、50㎡の自宅のうち25㎡を仕事場として使っているなら、家賃の50%は経費とできます。家賃8万円の場合、4万円を経費として計上できるのです。

このように、仕事に関わる割合に応じて経費を計上することを家事按分というのですが、何割まで経費とできるかについて、細かな決まりはありません。

基本的には、それぞれのフリーランスの働き方に合わせて、自由に割合を設定できます。

とはいえ、割合の根拠が曖昧であったり、経費とする割合が大きすぎたりすると、税務調査で指摘を受ける可能性もあるため注意しましょう。

  • 仕事部屋とそれ以外の部屋の面積の割合で決める
  • 仕事時間とそれ以外の時間の割合で決める

など、聞かれたときに明確に説明できるようにしておくことが大切です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 40,000円事業主借 40,000円家賃6月分(按分比率50%)

家賃8万円を個人用口座から支払い、按分比率を50%として計算する場合は、上記のように仕訳を行います。

按分比率を忘れてしまわないよう、摘要欄などに記載しておくのがおすすめです。

残りの4万円については、仕事と関係のない費用であるため、記録を残す必要はありません。

事務所代(専用の仕事場を借りている場合)

専用の仕事場を借りている場合は、家事按分をする必要はなく、家賃の全額を経費として計上できます。

シェアオフィスやコワーキングスペースなどの家賃も同様です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 60,000円普通預金 60,000円家賃3月分

事務所の家賃6万円を仕事専用の口座から支払った場合、上記のように仕訳します。

仕事専用の口座から支払った場合、貸方の勘定科目は「普通預金」とするのが一般的です。

何月分の家賃かを摘要欄に記載しておくと、後で見返したときにわかりやすいでしょう。

電気代

電気代も経費として計上できます。

専用の仕事場を借りている場合は全額を、自宅の一部を仕事場としている場合は何割かを、経費として計上しましょう。

家事按分は、家賃と同様、仕事部屋の面積や作業時間などを基準にして行います。按分比率は、家賃と同じにしておくと管理しやすいでしょう。

自宅で仕事をしているWebデザイナーは、基本的に、ガス代や水道代を経費として計上することはできません。

Webデザイナーの仕事においてガスや水道を使うことはほとんどない、と見なされているからです。

料理動画を撮影するYouTuberなどであれば、ガス代や水道代も経費として認められる可能性はありますが、Webデザイナーの場合は難しいでしょう。

専用の仕事場を借りている場合は、その電気・ガス・水道代を全額経費として問題ありません。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
水道光熱費 4,000円事業主借 4,000円電気代1月分(按分比率50%)

自宅を仕事場としているWebデザイナーが、電気代8,000円を個人用口座から支払い、50%を経費として計上する場合は、上記のように仕訳を行います。

インターネット・スマートフォン代

インターネットやスマートフォンも、Webデザイナーとして働くうえで欠かせません。

インターネット代やスマートフォン代も経費として計上できるため、仕事専用の場合は全額を、プライベートにも利用している場合は按分比率を決めて一部を経費としましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
通信費 7,000円普通預金 7,000円スマートフォン代9月分

事業専用で使っているスマートフォンの料金7,000円を事業用口座から支払った場合、上記のように仕訳します。

勘定科目は「通信費」とするのが一般的です。

パソコン代

仕事で使うパソコン代も経費として申告できます。ただし、パソコンの金額によって、処理の方法が変わるため注意が必要です。

処理方法は次のとおり。

  • 10万円未満の場合:全額まとめて経費とする(勘定科目:消耗品費)
  • 10万円以上の場合:固定資産として減価償却する(勘定科目:器具備品)

高額なプリンターやディスプレイなどについても、10万円の基準で処理方法が変わります。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 80,000円事業主借 80,000円パソコン代

パソコンの購入費用8万円を個人のクレジットカードで支払った場合は、上記のように仕訳しましょう。

10万円未満であるため、全額まとめて経費として処理できます。

借方貸方摘要
器具備品 150,000円事業主借 150,000円パソコン代

一方、15万円のパソコンは固定資産に該当します。上記のように、勘定科目は「器具備品」として処理しましょう。

デザインソフト代

PhotoshopやIllustratorといったデザインソフトの購入費用も経費として計上できます。

パソコン代と同様に、10万円未満の場合は「消耗品費」、10万円以上の場合は固定資産の「ソフトウェア」として処理しましょう。

  • Adobe Creative Cloud
  • Canva

など、クラウド上で利用するサービスの料金は、勘定科目「通信費」として仕訳をするのが一般的です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 20,000円普通預金 20,000円パソコンソフト代

Webデザインに必要な2万円のソフトを購入し、事業専用の口座から支払った場合は、上記のように仕訳します。

10万円未満であるため、勘定科目は「消耗品費」とするのが一般的です。

借方貸方摘要
ソフトウェア 120,000円普通預金 120,000円パソコンソフト代

10万円以上の高額なソフトを購入した場合は、固定資産に該当します。「ソフトウェア」として処理し、減価償却しましょう。

借方貸方摘要
通信費 8,000円普通預金 8,000円クラウドデザインサービス利用料

クラウド上で利用するサービスの料金は、上記のとおり、「通信費」として仕訳を行います。

サーバー・ドメイン代

自分のWebサイトやブログを運営している場合は、サーバー代やドメイン代も経費として申告しましょう。

サーバー代やドメイン代は、勘定科目「通信費」として仕訳をするのが一般的です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
通信費 5,000円普通預金 5,000円サーバー代

サーバー代5,000円を事業用口座から支払った場合は、上記のように仕訳します。

ドメイン代についても同様です。

書籍代

フリーランスWebデザイナーとしてスキルアップするために、デザインソフトの使い方やデザイン理論に関する参考書を購入することもあるでしょう。

参考書の費用は事業に関係する出費といえるので、経費として計上できます。

当然ですが、趣味で小説や漫画などを買った場合は、経費として計上できません。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
新聞図書費 1,200円事業主借 1,200円書籍代

デザイン理論を勉強するために参考書を購入し、個人の現金で支払った場合、上のように仕訳を行います。

飲食代

喫茶店やレストランでの飲食代も、場合によっては経費として申告できます。

  • 喫茶店でクライアントと打ち合わせをする
  • 居酒屋でクライアントの接待をする

といった場合は、経費として計上できるでしょう。

ただし、仕事に関係のある飲食であることを証明するために、

  • 領収書にクライアント名を書いておく
  • 議事録を残しておく

といった対策をしておくことも重要です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
会議費 1,100円事業主借 1,100円打ち合わせ(クライアント名)

カフェでクライアントと打ち合わせを行い、個人のクレジットカードで飲食代を支払った場合は、上記のように仕訳します。

摘要欄にクライアント名を記載し、議事録なども保管しておくと、事業に関する飲食であることを証明しやすいでしょう。

借方貸方摘要
接待交際費 15,000円事業主借 15,000円打ち上げ(プロジェクト名)

レストランでプロジェクトメンバーと打ち上げを行い、個人の現金で支払った場合は、上記のように「接待交際費」として仕訳します。

***

ここまで紹介した費用以外でも、Webデザイナーとしての仕事に関係していれば経費計上できます。

下表のような費用も経費計上できる可能性がありますので、支払っている場合は判断基準をチェックしておきましょう。

費用勘定科目判断基準
敷金・礼金・仲介手数料修繕費
地代家賃
支払手数料
詳しくチェック>>
電気代・ガス代・水道代水道光熱費詳しくチェック>>
冠婚葬祭費接待交際費
福利厚生費
詳しくチェック>>
漫画代・雑誌代新聞図書費
研究費
詳しくチェック>>
ガチャ代・ゲーム代通信費
消耗品費
研究費
詳しくチェック>>
お土産代・お菓子代接待交際費
福利厚生費
会議費
詳しくチェック>>
洋服代・スーツ代消耗品費
雑費
詳しくチェック>>
散髪代接待交際費
広告宣伝費
詳しくチェック>>
セミナー参加費研修費詳しくチェック>>

経費の本質を理解しておくと、ペナルティを避けつつ節税できるので、以下の本などで軽く勉強しておくのもおすすめです。

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Webデザイナーの経費管理には確定申告ソフトがおすすめ!

Webデザイナーとして仕事をするうえで必要な費用であることが証明できれば、さまざまな費用を経費として計上できます。

無駄な支出は避けるべきですが、できるだけ多くの費用を経費として申告したほうが節税につながるため、業務内容に応じて経費にできるか確認してみましょう。

フリーランスWebデザイナーの経費管理には、以下のような確定申告ソフトを活用するのがおすすめです。

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  • 確定申告書の自動作成
  • クレジットカードや銀行口座との連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳

といった機能を利用できるため、経費の入力から確定申告書の作成までの面倒な作業を大幅に効率化できます。

会計や簿記といった専門スキルがなくても簡単に使えるので、ぜひ挑戦してみましょう。

フリーランスにおすすめの確定申告ソフトについては、次の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

Webデザイナーが経費を計上する際に注意すべき3つのポイント

Webデザイナーに限りませんが、さまざまな費用を経費として計上する際には、以下のようなポイントに注意しましょう。

  1. 仕事に関する費用であることの証明を残しておく
  2. 仕事でもプライベートでも使うものは家事按分しておく
  3. 所得税や住民税は経費として計上できない

順番に詳しく解説していきます。

1.仕事に関する費用であることの証明を残しておく

Webデザインの参考書などは仕事に関するものであることが明らかですが、飲食代などは、仕事とプライベートの線引きが曖昧になりがちです。

税務調査で指摘を受ける可能性もあるため、

  • レストランの領収書にクライアント名を記載しておく
  • 打ち合わせ内容を議事録として残しておく

といった対策をしておくことが重要です。

2.仕事でもプライベートでも使うものは家事按分しておく

たとえば、同じパソコンを仕事でもプライベートでも使っている、というフリーランスWebデザイナーも多いでしょう。

仕事とは関係のない費用まで経費として計上すると、追加徴税などのペナルティを受ける可能性もあるため、「完全に事業用」と言い切れないものは家事按分しておくのがおすすめです。

パソコンだけではなく、

  • 事務所代
  • 水道光熱費
  • インターネット代

などにも注意しましょう。

3.所得税や住民税は経費として計上できない

所得税や住民税などの税金は、義務であるため経費としては認められません。

国民健康保険や国民年金も同様です。

フリーランスWebデザイナーは経費にできるものを把握して節税しよう!

今回は、フリーランスWebデザイナーが経費として計上できるものや、その仕訳例を紹介しました。

プライベートな出費まで経費とするのはNGですが、できるだけ多くの費用を経費として計上したほうが節税につながります。

経費にできるものをしっかりと把握して、節税していきましょう。

経費管理を効率的に進めるためには、以下のような確定申告ソフトの活用も大切です。

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Webデザイナーの節税には青色申告もおすすめ

Webデザイナーに限らずですが、節税するためには青色申告によって65万円の特別控除を受けることも重要です。

難しいイメージのある青色申告ですが、意外と簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

次の記事では、青色申告の方法をわかりやすく解説していますので、参考にしてください。