イラストレーターが経費計上できるもの一覧

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イラストレーターの経費一覧

フリーランスのイラストレーターとして活動するためには、

  • パソコン
  • インターネット環境
  • イラスト制作ソフト

などが必要になりますが、これらの購入費用は経費として計上できるのか、迷うことも多いでしょう。

そこでこの記事では、イラストレーターが経費として確定申告できるものを紹介します。

できるだけ多くの費用を経費として計上したほうが節税につながるので、ぜひ参考にしてください。

イラストレーターが経費にできるもの一覧

そもそも経費とは、仕事をするために必要な費用のことです。

事業とは関係のない費用を経費として計上すると、税務調査で指摘を受けたり、ペナルティを課せられたりするため注意しましょう。

ただ、意外なものが経費として認められるケースもあります。ここでは、イラストレーターが経費として申告できるものをまとめて紹介しますので、順番に見ていきましょう。

自宅の家賃(在宅ワークの場合)

在宅ワークをしているフリーランスのイラストレーターも多いでしょう。

自宅の一部を仕事場としている場合は、家賃の何%かを経費として計上できます。

100%ではなく「何%か」であるのは、自宅はプライベートな生活空間でもあるからです。

たとえば、50㎡の自宅のうち、その半分の25㎡を仕事場にしているなら、家賃の50%は経費としてOKです。家賃8万円の場合、4万円を経費として計上できます。

上記の例のように、仕事に関わる割合に応じて、費用の一部を経費計上することを家事按分というのですが、何%まで経費とできるかについて、細かなルールはありません。

基本的には、それぞれのフリーランスの働き方に合わせて、自由に割合を設定できます。

とはいえ、経費とする割合が常識の範囲を超えていたり、割合の根拠が曖昧であったりすると、税務調査で指摘を受ける可能性もあるため注意しましょう。

  • 家全体の面積に対する仕事部屋の面積の割合で決める
  • 24時間のうちの仕事をしている時間の割合で決める

など、根拠を明確に説明できるようにしておくことが大切です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 40,000円事業主借 40,000円家賃10月分(按分比率50%)

家賃8万円を個人の口座から支払い、その半分を経費とする場合は、上記のように仕訳を行います。

摘要欄に按分比率を記録しておくとわかりやすいでしょう。

残りの4万円については、事業と関係のない費用であるため、仕訳をする必要はありません。

事務所の家賃(在宅ワーク以外の場合)

自宅以外に仕事専用の事務所を借りている場合は、家事按分をする必要はなく、家賃の全額を経費として計上できます。

  • レンタルオフィス
  • コワーキングスペース

などの家賃も同様です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 50,000円普通預金 50,000円家賃12月分

レンタルオフィスの家賃5万円を仕事専用の口座から支払った場合、上記のように仕訳します。

仕事専用の口座から支払った場合、貸方の勘定科目は「普通預金」としましょう。

電気代

在宅ワークの場合は、電気代の一部も経費として計上できます。家賃と同様、仕事部屋の面積や作業時間などを根拠にして家事按分しましょう。

専用の事務所を借りている場合は、全額経費となります。

在宅ワークの場合、ガス代や水道代は、一般的には経費として認められません。イラストレーターは、仕事でガスや水道を使用することはほとんどない、と考えられるからです。

ただし、アナログの作品制作などにおいて、大量の水やガスを使用する場合は経費として認められるケースもあるでしょう。

専用の事務所を借りている場合は、ガス代や水道代も全額経費となります。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
水道光熱費 3,500円事業主借 3,500円電気代2月分(按分比率50%)

自宅を仕事場としているイラストレーターが、電気代7,000円を個人用口座から支払い、按分比率50%で計算する場合は、上記のように仕訳を行います。

インターネット代

インターネットはイラストレーターとして働くうえで欠かせないため、経費として計上できます。

  • 仕事専用の場合は全額
  • プライベートでも利用している場合は一部

を経費としましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
通信費 8,000円普通預金 8,000円インターネット代9月分

事業専用で使っているインターネットの料金8,000円を事業用口座から支払った場合、上記のように仕訳します。

勘定科目は「通信費」とするのが一般的です。

パソコン代

イラスト制作で使うパソコン代も経費として申告できます。ただし、パソコンの金額によって、処理方法が異なるため注意しましょう。

金額ごとの処理方法は以下のとおり。

  • 10万円未満の場合:全額まとめて経費とする(勘定科目:消耗品費)
  • 10万円以上の場合:固定資産として減価償却する(勘定科目:器具備品)

高額なプリンターやディスプレイなどについても、同様の基準で処理方法を変える必要があります。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 98,000円事業主借 98,000円パソコン代

10万円未満のパソコンを購入した場合は、上記のように仕訳しましょう。

固定資産として減価償却する必要はなく、全額まとめて処理できます。

借方貸方摘要
器具備品 168,000円事業主借 168,000円パソコン代

一方、10万円以上のパソコンは固定資産に該当します。上記のように、勘定科目は「器具備品」として処理しましょう。

イラスト制作ソフト代

  • Illustrator
  • Photoshop
  • CLIP STUDIO PAINT

といったイラスト制作ソフトの購入費用も経費として計上できます。

パソコン代と同様、10万円を基準として処理方法を変えるのが基本です。10万円未満の場合は「消耗品費」、10万円以上の場合は固定資産の「ソフトウェア」として処理しましょう。

  • Adobe Creative Cloud
  • Canva

など、オンラインで使用するイラスト制作ソフトの料金は、勘定科目「通信費」として仕訳をするのが一般的です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 30,000円普通預金 30,000円イラスト制作ソフト代

イラスト制作に必要な3万円のソフトを購入し、事業専用の口座から支払った場合は、上記のように仕訳します。

10万円未満であるため、勘定科目は「消耗品費」としましょう。

借方貸方摘要
ソフトウェア 120,000円普通預金 120,000円イラスト制作ソフト代

10万円以上のイラスト制作ソフトを購入した場合は、固定資産の「ソフトウェア」として処理し、減価償却しましょう。

借方貸方摘要
通信費 8,000円普通預金 8,000円イラスト制作ソフト利用料

オンラインで利用するイラスト制作ソフトの料金は、上記のとおり、「通信費」として仕訳します。

周辺機器代

イラストレーターとして働くうえで、ペンタブレットやキーボードなどの周辺機器を購入するケースも多いでしょう。

仕事に関係する機器類は、当然、経費として認められます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 10,000円普通預金 10,000円ペンタブレット代

仕事用のペンタブレットを購入した場合は、上記のように勘定科目「消耗品費」として仕訳しましょう。

画材代

アナログイラストを制作する場合は、

  • 絵具
  • 色鉛筆
  • スケッチブック

などの画材も経費として計上できます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 1,000円普通預金 1,000円絵具代

仕事用の絵具を購入した場合は、上記のように勘定科目「消耗品費」として仕訳しましょう。

書籍代

イラストレーターとしてスキルアップするために、イラスト集やソフトの操作方法に関する参考書を購入することもあるでしょう。

これらの書籍代は事業に関係する出費といえるので、経費として計上できます。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
新聞図書費 1,500円事業主借 1,500円書籍代

イラスト集を購入し、個人の現金で支払った場合、上のように仕訳を行います。

***

ここで紹介した費用以外でも、イラストレーターとしての仕事に関係していれば経費計上してOKです。

経費になるかどうかの判断基準を理解しておくと、より節税につながるので、以下の参考書などで勉強しておくとよいでしょう。

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イラストレーターの経費管理には確定申告ソフトがおすすめ!

フリーランスイラストレーターは、基本的に自分で経費を管理して、確定申告をしなければなりません。

税理士などに依頼する方法もありますが、費用を節約したい場合は、以下のようなソフトを導入して自分で確定申告をするとよいでしょう。

確定申告ソフト名年額備考
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  • 確定申告書の自動作成
  • クレジットカードや銀行口座との連携
  • 領収書やレシートの自動仕訳

といった機能が搭載されているため、会計や簿記などの専門知識がなくても簡単に使えます。

フリーランスにおすすめの確定申告ソフトについては、次の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

イラストレーターが経費計上するときに注意すべき3つのポイント

イラストレーターに限りませんが、経費計上する際には、以下のようなポイントに注意しましょう。

  1. 領収書だけでなく議事録や企画書なども保管しておく
  2. 「完全に事業用」と言い切れないものは家事按分しておく
  3. 所得税や住民税は経費計上できない

順番に詳しく解説していきます。

1.領収書だけでなく議事録や企画書なども保管しておく

ペンタブレットやイラスト集などの費用は、仕事に関するものであることを証明しやすいのですが、たとえば飲食代などは、仕事とプライベートの線引きが曖昧になりがちです。

税務調査で指摘される可能性もあるため、

  • 飲食店の領収書にクライアント名を記載しておく
  • 打ち合わせ内容を議事録として残しておく

といった対策をしておくことが大切です。

2.「完全に事業用」と言い切れないものは家事按分しておく

たとえば、同じパソコンを仕事とプライベートの両方で使っている、というフリーランスイラストレーターも多いでしょう。

仕事とは関係のない費用まで経費計上すると、追加徴税などのペナルティを受ける可能性もあります。

「完全に事業用」と言い切れないものは家事按分しておくのがおすすめです。

パソコン代だけではなく、

  • 電気代
  • インターネット代

などにも注意しましょう。

3.所得税や住民税は経費計上できない

所得税や住民税といった税金は、事業に関する出費ではなく義務であるため、経費としては認められません。

  • 国民健康保険
  • 国民年金
  • 駐車違反の罰金
  • 過少申告加算税

なども同様です。

フリーランスイラストレーターは経費にできるものを把握して節税しよう!

今回は、イラストレーターが経費として計上できるものや、その仕訳例を紹介しました。

プライベートな出費まで経費計上するのは当然NGですが、できるだけ多くの費用を経費として計上したほうが節税につながります。

経費にできるかどうかの判断基準をしっかりと把握して、節税していきましょう。

経費管理をスムーズに進めるためには、以下のような確定申告ソフトの導入も大切です。

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イラストレーターの節税には青色申告もおすすめ

イラストレーターに限らずですが、節税するためには青色申告をすることによって65万円の特別控除を受けることも重要です。

難しいイメージのある青色申告ですが、意外と簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

次の記事では、青色申告の方法をわかりやすく解説していますので、参考にしてください。

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