YouTuberが経費として計上できるもの一覧

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YouTuber(ユーチューバー)の経費一覧

YouTuberとして活動していると、動画の撮影や編集のために、さまざまな費用が発生します。

カメラや編集ソフトは経費計上できそうな気がしますが、企画のために購入した高級車や腕時計なども経費として認められるのでしょうか?

この記事では、YouTuberが経費として確定申告できるものを紹介します。

多くの費用を経費計上したほうが節税につながるのですが、経費として認められないものもあるため、しっかりと理解しておきましょう。

YouTuberが経費にできるもの一覧

そもそも経費とは、事業を行ううえで必要となった費用のことです。当然ですが、事業と関係ない費用は経費計上できません。

また、同じような費用でも、事業の内容によって経費として認められるかどうかは異なります。

たとえば、ゲームの購入費用は、一般的には事業と関係ないと考えられるため、経費とは認められません。

ただし、

  • ゲーム実況をしているYouTuber
  • ゲームの攻略サイトを運営しているWebライター

などの場合は、ゲームの購入費用を経費計上しても問題ないでしょう。

どのようなYouTubeチャンネルを運営しているかによっても異なりますが、意外な費用が経費計上できる場合もあります。

以下、YouTuberが経費計上できる可能性のあるものを紹介しますので、順番に見ていきましょう。

自宅の家賃(自宅で撮影するYouTuberの場合)

自宅で動画撮影や編集作業をしているYouTuberは、自宅の家賃の「何割か」を経費として計上できます。

自宅は日常生活をする場所でもあるため、家賃の全額を経費とすることはできません。

たとえば、60㎡の自宅のうち30㎡を撮影や編集作業で使っているなら、家賃の50%を経費計上できます。家賃を10万円とすると、5万円が経費となるイメージです。

このように、業務で使用している割合に合わせて、出費の一部を経費計上することを家事按分というのですが、この割合については、絶対的なルールが決められているわけではありません。

基本的には、各YouTuberの働き方に合わせて、自由に割合を設定できます。

とはいえ、按分比率の根拠が不明確であったり、常識の範囲を超えていたりすると、税務署から指摘を受ける可能性もあるため注意しましょう。

  • 自宅の面積に対する作業部屋の面積の割合で決める
  • 1日のうちの作業時間の割合で決める

など、わかりやすい根拠を準備しておくことが大切です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 50,000円 事業主借 50,000円家賃7月分(按分比率50%)

自宅の家賃10万円を個人口座から支払い、50%を経費計上する場合は、上記のように仕訳を行います。

按分比率を摘要欄などにメモしておくとよいでしょう。

残りの5万円については、プライベートな費用であるため、仕訳をする必要はありません。

事務所・動画撮影用スタジオの家賃

  • 作業用の事務所
  • 動画撮影用のスタジオ

などを借りている場合は、家賃の全額を経費として計上できます。

仕事専用の場所であるため、家事按分する必要はありません。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
地代家賃 80,000円普通預金 80,000円家賃10月分

動画撮影用スタジオの家賃8万円を事業専用の口座から支払った場合、上記のように仕訳しましょう。

事業専用口座から支払ったため、貸方の勘定科目は「普通預金」とします。

電気代

自宅で作業しているYouTuberは、電気代の一部も経費計上できます。

電気は普段の生活でも使用するため、家賃と同じように、作業部屋の面積や作業時間などを根拠にして家事按分しましょう。

仕事専用の事務所や動画撮影用スタジオの電気代は、全額経費としてOKです。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
水道光熱費 2,500円事業主借 2,500円電気代4月分(按分比率50%)

自宅で撮影や編集をしているYouTuberが、電気代5,000円を個人用口座から支払い、50%を経費計上する場合は、上記のように仕訳を行います。

ガス代・水道代

自宅のガス代や水道代は、電気代とは異なり、一般的には経費計上できません。仕事をするうえで、ガスや水を使うことはほとんどない、と考えられるからです。

ただし、

  • 料理動画を制作している
  • ガスや水を使ったアート作品を公開している

といったYouTuberであれば、ガス代や水道代の一部を経費計上できるでしょう。

仕事専用の事務所のガス代や水道代は、全額経費となります。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
水道光熱費 1,500円事業主借 1,500円 ガス代4月分(按分比率25%)

自宅で料理動画を制作しているYouTuberが、ガス代6,000円のうち25%を経費計上する場合は、上記のように仕訳します。

カメラ代・パソコン代

  • 動画を撮影するためのカメラ
  • 動画編集で使用するパソコン

などの購入費用も、経費として計上できます。

ただし、金額によって、以下のように経費計上の方法が異なるため注意しましょう。

  • 10万円未満の機器:全額まとめて経費としてOK(勘定科目:消耗品費)
  • 10万円以上の機器:固定資産として減価償却(勘定科目:器具備品)

マイクやディスプレイといった周辺機器についても、上記の基準で処理方法を変えるのが基本です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 98,000円普通預金 98,000円カメラ代

動画撮影のために10万円未満のカメラを購入した場合は、上記のように仕訳しましょう。

固定資産として減価償却する必要はなく、全額まとめて経費計上してOKです。

借方貸方摘要
器具備品 188,000円普通預金 188,000円パソコン代

動画編集などのために10万円以上のパソコンを購入した場合は、固定資産に該当するため、減価償却の処理をするのが基本です。

上記のように、勘定科目「器具備品」として仕訳しましょう。

インターネット代

インターネットはYouTuberとして活動するうえで欠かせないため、当然、経費として計上できます。

仕事専用の回線の場合は全額経費としてOKですが、プライベートでも使う場合は家事按分しておきましょう。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
通信費 8,000円普通預金 8,000円インターネット代7月分

事務所のインターネット代8,000円を事業用口座から支払った場合、上記のように勘定科目「通信費」として仕訳します。

動画編集ソフト代

  • Adobe Premiere Pro
  • Final Cut Pro

といった動画編集ソフトの購入費用も経費計上できます。

10万円未満のソフトは「消耗品費」、10万円以上のソフトは固定資産の「ソフトウェア」として処理するのが基本です。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 36,000円普通預金 36,000円動画編集ソフト代

動画編集に必要なソフトを購入した場合は、上記のように仕訳します。

10万円未満であるため、勘定科目は「消耗品費」としましょう。

借方貸方摘要
ソフトウェア 125,000円普通預金 125,000円動画編集ソフト代

10万円以上の動画編集ソフトを購入した場合は、固定資産の「ソフトウェア」として仕訳し、減価償却しましょう。

ゲーム代・ガチャ代

ゲームの購入費用やガチャ代、アプリ内課金システムを利用したときの費用などは、一般的には経費として認められませんが、

  • ゲーム実況
  • アプリ紹介

などをしているYouTuberの場合は、経費計上できる可能性が高いでしょう。

ただし、事業に関する費用であることを証明するために、制作した動画などをしっかりと保存しておくことが大切です。

当然ですが、YouTuberとしての活動とは関係なく、趣味で買ったゲームの費用は経費として認められません。

勘定科目・仕訳例

借方貸方摘要
消耗品費 6,000円普通預金 6,000円ゲーム代

実況動画を制作するためにゲームを購入した場合は、上記のように消耗品費として仕訳しましょう。

***

ここで紹介した費用以外でも、YouTuberとしての活動に関係していれば経費計上できます。

経費の本質について把握しておくと適切な判断ができ、節税にもつながるので、以下の参考書などで軽く勉強しておくのがおすすめです。

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YouTuberの経費管理には確定申告ソフトがおすすめ!

YouTuberは、基本的に自分で経費を管理して、確定申告をする必要があります。

税理士などに代行してもらうことも可能ですが、費用がかかってしまうため、以下のようなソフトを使って自分で経費を管理するのがおすすめです。

  • 確定申告書の自動作成
  • 領収書やレシートの自動仕訳

といった便利機能が搭載されているため、会計や簿記などの専門知識がなくても簡単に作業できます。

確定申告ソフト名年額備考
やよいの青色申告オンライン8,000円〜初年度無料
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おすすめの確定申告ソフトについては、次の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

YouTuberが経費計上するときの3つの注意点

YouTuberが費用を経費計上するときには、次のような点に注意しましょう。

  1. 領収書だけでなくYouTube動画や企画書なども保存しておく
  2. 企画で購入した高級車や腕時計の費用は指摘される可能性が高い
  3. 所得税や住民税は経費計上できない

以下、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

1.領収書だけでなくYouTube動画や企画書なども保存しておく

経費計上するときは、領収書やレシートを保存しておくのが基本です。

それだけではなく、仕事に関係する出費であることを証明できるよう、必要に応じてYouTube動画や企画書なども保存しておきましょう。

とくにゲーム代などは、「プライベートな費用ではないか」と疑われやすいため、実際に公開しているYouTube動画を残しておくことも大切です。

2.企画で購入した高級車や腕時計の費用は指摘される可能性が高い

前述のとおり、ゲームの購入費用など、YouTube動画を制作するためにかかった費用は経費計上してOKです。

  • コンビニのお菓子を全部買ってみた!
  • 全国のクラフトビール飲み比べ!

といった企画のための食材費や材料費なども経費計上して問題ないでしょう。

ただ、高級車や腕時計などは動画制作後も資産として残るため、全額を経費とするのは難しいかもしれません。

プライベートでも使用するものは、家事按分しておくとよいでしょう。

3.所得税や住民税は経費計上できない

YouTuberに限りませんが、所得税や住民税といった税金は、経費として計上できません。

  • 国民年金
  • 国民健康保険
  • 駐車違反の罰金
  • 過少申告加算税

なども経費として認められないので注意しましょう。

YouTuberは経費をしっかり管理して節税につなげよう!

今回は、YouTuberが経費計上できるものや、その仕訳例を紹介しました。

プライベートな出費を経費とするのはNGですが、YouTube動画の制作に関するものはできるだけ計上して節税につなげましょう。

  • 経費計上できるのか判断できない
  • 確定申告の方法がわからない

といった場合は、税理士に相談してみるのもおすすめです。

税理士ドットコム』などを利用すれば、信頼できる税理士を無料で紹介してもらえるので、必要に応じて活用しましょう。

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