ライターはフリーランスに人気の職種のひとつです。
未経験でも始めやすく、在宅でも働けるため、フリーランスライターになりたいという人も多いでしょう。
この記事では、フリーランスのライターに関して、
- 毎月どのくらい稼げるのか?
- 平均年収はどのくらいなのか?
- どのように収入を増やせばよいのか?
といったポイントを解説します。
ライターとしての独立を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
フリーランスライターの約27%は年収200〜400万円
フリーランス協会の調査によると、文筆系フリーランスの年収分布は上のグラフのとおり。
ただし、文筆系フリーランスには以下の職種が含まれます。
- ライター
- イラストレーター
- 編集者
- 翻訳
- 通訳
ライター以外の職種も含まれますが、約3割のフリーランスが年収200万円未満であるのに対し、年収1,000万円を超えるフリーランスもいることがわかります。
年収に大きな差が生じている理由としては、フリーランスの働き方が多様であることが挙げられるでしょう。
- 企業に常駐して働いている
- 家事や育児の合間にライティングの仕事をしている
- ライティングだけでなくコーディングもしている
- 自分のWebサイトを作成して広告収入を得ている
など、ライターとしての働き方や稼ぎ方はさまざまであるため、年収にも幅があるのです。
以下、クラウドソーシングサイトなどで記事作成の仕事を受けているフリーランスWebライターを例にして、具体的な収入を紹介しますので、チェックしておきましょう。
フリーライターの1記事あたりの報酬金額は?
案件によって異なりますが、Webライティングの報酬金額は文字単価で支払われるケースが多いでしょう。
たとえば、文字単価1.5円で2,000文字の文章を書く場合、報酬金額は以下のように計算されます。
文字単価1.5円 × 2,000文字 = 報酬金額3,000円
文字単価は、求められるスキルや資格、記事内容などによって変動します。
初心者向きの1.0円程度の案件もあれば、4.0〜5.0円という高額案件もあるため、よく確認してから受注することが重要です。
文字単価ごとの違いや注意点は下表のとおり。
文字単価 | レベル | 求められるスキルや注意点 |
1.0円未満 | 超初心者向き | ・一般的な日本語力 ・練習のために受けてもよいが、あまりおすすめではない |
1.0〜1.5円 | 初心者向き | ・一般的な日本語力 ・スキルアップと実績作りにおすすめ |
1.6〜2.5円 | 中級者向き | ・ターゲットを意識したライティング力 ・SEOに関する基礎知識 |
2.6〜3.9円 | 上級者向き | ・SEOを意識したライティング力 ・HTMLやCSSに関する基礎知識 |
4.0円以上 | 有資格者向き | ・宅建・FP・保育士などの資格 ・WordPressを使ったコーディングスキル |
当然、文字単価が高くなるほど、高度な知識やスキルを要求されます。
- クライアントとのコミュニケーション能力
- 仕様書を読み解くスキル
なども必要です。
文字単価の高い案件のほうが効率的に稼げるため、少しずつスキルアップして収入アップを目指しましょう。
文字単価ではなく、以下のように記事ごとに報酬金額が決まっているケースもあります。
- 必要な内容を3,000〜5,000文字でまとめて1万円
- インタビューから執筆まで含めて1万円
- WordPressでの投稿作業まで含めて2万円
フリーライターの1記事あたりの執筆時間は?
執筆時間が短いほうが多くの記事を書けるため、収入もアップします。
ただし、いくら短い時間で書いたとしても、
- 誤字脱字が多い
- 情報が間違っている
- 話の流れに一貫性がない
といった状態であれば、納品後に差し戻されるだけでなく、クライアントの信頼を失い、仕事の依頼がストップしてしまう可能性もあるでしょう。
内容にもよりますが、情報収集も含めた1時間あたりの執筆文字数の目安は以下のとおりです。
レベル | 1時間あたりの執筆文字数 |
初心者 | 500〜700文字 |
中級者 | 700〜1,000文字 |
上級者 | 1,000文字以上 |
スピードとクオリティのバランスを意識するようにしましょう。
フリーライターの報酬を時給に換算すると?
ここまで紹介した報酬金額や執筆時間から、時給換算でどのくらい稼げるのか計算してみましょう。
文字単価2.0円で2,000文字(報酬金額4,000円)の記事を書くと想定すると、執筆時間ごとの時給は下表のように計算できます。
1時間あたりの執筆文字数 | 執筆時間 | 時給換算 |
500文字 | 4時間 | 1,000円 |
700文字 | 2.9時間 | 1,380円 |
1,000文字 | 2時間 | 2,000円 |
初心者は時給1,000円以上、上級者は時給2,000円以上が目標です。時給に換算すると悪い数字ではないですよね。
フリーライターの報酬を日給や月給に換算すると?
先ほどと同様、文字単価2.0円で2,000文字(報酬金額4,000円)の記事を例にして、日給や月給を計算してみましょう。
1日の執筆記事数 | 日給 | 月給 |
1 | 4,000円 | 12万円 |
2 | 8,000円 | 24万円 |
3 | 12,000円 | 36万円 |
1日に3記事のペースで30日間書くと
- 月給:36万円
- 年収:432万円
と想定できます。
フリーランスライターが年収を上げるための6つの方法
フリーランスライターの年収を上げたい場合は、次の6つの方法を試してみてください。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1.文字単価を上げる
文字単価を上げるためには、
- 単価の高い案件を探す
- 単価アップの交渉をする
といった対応が必要です。
練習や実績作りのために、安い案件を受注するのは問題ありません。
ただし、文字単価1.0円未満の案件ばかりをこなしていると効率的に稼げないため、1.0円以上の案件に切り替えていきましょう。
文字単価とレベルの明確な基準はなく、実際のところ、1.5円くらいまでは求められるスキルはあまり変わりません。
同じクライアントと継続的にやり取りしている場合は、単価アップの交渉をしてみましょう。
「現状の単価より0.2円アップ」など、0.1円きざみで交渉するのがおすすめです。
2.SEOライティングに関する知識を習得する
- 単価アップの交渉
- 単価が高い案件の受注
などのためには、基本的な日本語力だけではなく、SEOライティングに関する知識を身につける必要があります。
SEOを意識したキーワード設定や見出し構成ができることは、中級以上のWebライターに必須のスキルです。
必要に応じて書籍を読んだり、スクールに通ったりして、スキルアップしていきましょう。
SEOの勉強方法については、次の記事で詳しく解説しています。
3.HTMLやCSSに関する基礎知識を習得する
HTMLやCSSは、Webサイトを構築したりデザインしたりするための言語です。
この2つの言語を使えば、
- 文字にアンダーラインを付ける
- 文字の大きさを変える
- リンクをボタン形式で表示する
など、さまざまなデザインを実現できます。
完全にマスターする必要はありませんが、簡単なタグ付けまではWebライターに依頼する案件もあるため、HTMLやCSSの基礎知識を習得しておけば、収入アップにつながるでしょう。
4.WordPressの使い方を覚える
ライティングだけでなく、WordPressでの投稿作業まで含まれる高額案件もあるため、使い方を覚えておけば年収アップにつながるでしょう。
また、WordPressを使えば、自分のWebサイトを作ることもできます。
誰でも簡単に使えるように設計されているため、初心者でも安心です。
WordPressの勉強方法については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
5.自分のWebサイトを作る
新しい仕事を獲得したり、単価アップの交渉をしたりするためには、自分の実績や経験をアピールすることが重要ですが、クライアントに納品した記事を実績として公開することは、あまり許可してもらえません。
そこで、自分のWebサイトを作って、さまざまな文章を発信することで、それ自体を実績としてアピールするとよいでしょう。
さらに、自分のWebサイトは新たな収入源にもなります。
単価交渉にも上限はありますし、1日に書ける記事数にも限界はあります。
効率よく稼ぎ、年収を上げるためには、
- アフィリエイトを始める
- 自分の商品を作って売る
といったことが重要です。
自分のWebサイトを作る方法は、次の記事で紹介していますので参考にしてください。
6.ライター向けのフリーランスエージェントを利用する
ライターとして1年以上の実務経験がある場合は、『レバテックフリーランス』などのフリーランスエージェントに登録して仕事を紹介してもらうのがおすすめです。
フリーランスエージェントのメリットは以下のとおり。
- クラウドソーシングサイトよりも高単価の案件を受注できる
- 契約手続きや単価交渉をサポートしてもらえる
- キャリアプランについて相談できる
以下の記事で、ライティング案件を多く扱っているフリーランスエージェントを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
フリーランスライターはスキルアップして年収を上げよう!
今回は、フリーランスライターの年収や、収入アップのコツを紹介しました。
自分のWebサイトを作ったり、アフィリエイトを始めたりすることで、年収をアップできます。
WordPressを使えば誰でも簡単に作れるため、ぜひチャレンジしてみましょう。
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