ハロー効果とは?事例を用いてわかりやすく解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ハロー効果とは?例を挙げてわかりやすく解説

今回は、Webマーケティングやビジネスにおいて活用できるハロー効果について解説します。

ハロー効果を応用することで、集客力を高めたり、売上をアップさせたりできるため、しっかりと理解しておきましょう。

ハロー効果とは?3つのポイントでわかりやすく解説

ハロー効果はアメリカの心理学者、ソーンダイクが命名した概念です。

まずは基礎知識として、以下3つのポイントを覚えておきましょう。

1.ハロー効果とは一部分の印象が他の部分の評価に影響を与えること

ハロー効果とは、物事の特徴的な側面に影響されて、他の部分を歪めて捉えてしまうことです。

たとえば、高級なスーツを着ている人を見て「仕事ができそう!」と思うことはありませんか?

実際は、高級なスーツを着ているからといって、仕事ができるとは限りません。

しかし「高級なスーツを着ている」という特徴に影響されて、「仕事ができそう!」などと他の部分も高く評価してしまうのです。

冷静に考えるとおかしな判断だとわかりますが、普段はあまり意識することなく、このように考え方を歪めてしまっていることもあります。

2.ハローとは天使の頭にある光輪のこと

「ハロー」は英語の挨拶のようですが、「halo」と書き、天使の頭にある光輪を意味します。

ハロー効果は

  • 後光効果
  • 光背効果

とも呼ばれます。

「後光に影響されて、なんとなく全体的に高貴な印象になる」ということから、ハロー効果という名称がつけられているようです。

3.負のハロー効果とは?

優れている部分に影響されて他の部分の評価が高くなるだけでなく、悪い部分に影響されて他の部分の評価が低くなるケースもあります。

たとえば、遅刻をする社員を見て「仕事ができなさそう……」などと思ってしまうことはありませんか?

実際は、遅刻はするけれど、仕事は問題なくこなすという人もいます。

しかし「遅刻をする」という悪い部分に影響されて、「仕事ができなさそう……」と他の部分の評価を下げてしまうこともあるのです。

ハロー効果が見られる3つの事例

ハロー効果は、意外と多くの場面で出現します。

ここでは、わかりやすい事例を3つ紹介しますのでチェックしておきましょう。

事例1.CMにおけるハロー効果

清潔感のあるタレントが出ている洗剤のCMを見て、「服がきれいになりそう!」と思うことはないでしょうか?

本来、タレントの清潔感と洗剤の効果はまったく関係ないですよね。

しかし、タレントの印象に影響されて、洗剤の印象もよくなっているのです。

CMの制作者側としては、ハロー効果をうまく利用して、

  • 洗剤のイメージをアップさせる
  • 売上をアップさせる

といったことを狙っているといえるでしょう。

事例2.恋愛におけるハロー効果

ハロー効果は恋愛においても出現します。

たとえば、ルックスのよい人を見たときに、「性格もよさそう!」などと思ってしまうこともハロー効果といえるでしょう。

また、

  • 気遣いができる
  • 優しい
  • 清潔感がある
  • センスがある

といった特徴により、全体的な印象がよくなるケースもあります。

ただし、どのような特徴に影響を受けやすいかは、価値観や経験などによって異なるでしょう。

事例3.人事考課におけるハロー効果

社員を評価するときは、ハロー効果の影響を受けやすいため注意しなければなりません。

とくに評価者が重視している特性に関して、ある社員が優れている場合、他の特性も優れていると評価する傾向があります。

逆にその特性に関して劣っていると、他の特性も劣っていると考えてしまうケースもあるでしょう。

公平性を確保するためには、

  • 評価者が陥りやすい傾向について知っておくこと
  • 事実や適正な基準をもとに評価すること

などが大切です。

ハロー効果と一緒に覚えておきたい2つの効果

ここでは、ハロー効果とあわせて知っておきたい効果として、

  1. ピグマリオン効果
  2. ホーン効果

について紹介します。

1.ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、他人から期待されることで仕事や勉強の成果が高まることです。

たとえば上司から期待されることで、仕事に対する意欲が高まり、実際によい結果につながるケースもあるでしょう。

親や先生から期待されることにより成績が上がることも、ピグマリオン効果といえます。

ただし、過度の期待がプレッシャーとなり、成果が出ないケースもあるため注意が必要です。

2.ホーン効果

ホーン効果とは、ある物事の悪い部分に焦点が当たり、それ以外の部分も悪く見えてしまう現象のことです。

ホーン効果は、負のハロー効果と似ているといえるでしょう。

ハロー効果をWebマーケティングに応用する3つの方法

ハロー効果をWebマーケティングに応用すれば、効率的に集客したり、売上をアップさせたりできるでしょう。

ここでは以下3つのテクニックを紹介します。

ハロー効果をWebマーケティングに応用する方法
1.利用者の口コミを掲載する
2.Webサイトのデザインを美しくする
3.専門家の意見を記載する

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

1.利用者の口コミを掲載する

商品やサービスのよい口コミを増やすことで、

  • 多くの人に支持されているサービスだから信頼できそう
  • 売れている商品だから品質もよいだろう

などと思ってもらえます。

利用者の評価が高いという側面により、商品やサービス全体の評価も高まることが期待できるのです。

ここには、「人気のある物事を支持したくなる」というバンドワゴン効果の影響もあるでしょう。

バンドワゴン効果について詳しくチェック>>

2.Webサイトのデザインを美しくする

Webサイトのデザインを美しく、洗練されたものにすることも効果的です。

見た目の印象がよいと、ハロー効果により

  • 掲載されている商品の品質もよいだろう
  • 有益な情報が書かれているだろう

などと思ってもらえます。

もちろんターゲットに合わせて、

  • 読みやすさ
  • 親しみやすさ

などを表現することも大切です。

3.専門家の意見を記載する

専門家の意見を記載することも、印象をよくするうえで重要です。

たとえば、

  • 医薬品を販売するWebサイトなら医師の意見
  • 法律を解説するWebサイトなら弁護士の意見

など、関連する専門家の見解を記載することで、記事やWebサイト全体の信頼性が高まるでしょう。

ハロー効果について理解して集客力を高めよう!

今回は、ハロー効果の意味や事例を紹介しました。

ハロー効果は、ビジネスやマーケティングなど、さまざまな場面で活用できます。

うまく活用すれば、集客力を高めたり、売上をアップさせたりできるため、しっかりと理解しておきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加