
仕事専用の事務所を借りるべきか悩んでいるフリーランスも多いでしょう。
事務所を借りることで事業が効率的に進むケースもありますが、家賃負担が大きくなるため慎重に検討することが大切です。
この記事では、
- 事務所を借りるメリット・デメリット
- 事務所を借りるときの注意点
- 事務所以外のおすすめの仕事場
などについて解説します。
働くスペースや事業用の住所について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
目次
フリーランスは事務所を借りるべき?自宅でOK?

フリーランスの主な仕事場として、事務所と自宅の2つが挙げられます。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、しっかりと比較して自分に合った場所を選びましょう。
フリーランスが事務所を借りるメリット・デメリット
フリーランスが仕事専用の事務所を借りることには、次のようなメリットがあります。
住所を公開しやすいことは、事務所を借りる大きなメリットです。
自宅で仕事をしている場合、住所を公開することに不安を感じますよね。
仕事専用の事務所であれば、住所を名刺やWebサイトに記載できるため、信頼性アップや仕事獲得につながります。
一方、次のようなデメリットもあるため注意しましょう。
自宅の家賃にプラスして事務所の家賃を支払うのは、大きな負担になります。
とくに独立したばかりの頃は収入が安定していないため、無理に事務所を借りる必要はありません。
自宅以外の住所や電話番号が必要な場合は、後述するレンタルオフィスやバーチャルオフィスも候補に入れて検討するとよいでしょう。
離れた場所に事務所を借りると、交通費や移動時間が発生することにも注意が必要です。
フリーランスが自宅で仕事をするメリット・デメリット
フリーランスが自宅で仕事をすることには、次のようなメリットがあります。
家事や育児をしながら仕事を進められることは、自宅で働く大きなメリットです。
電車やバスでの移動にストレスを感じることもありません。
- 家賃
- 電気代
- インターネット代
などは家事按分すれば経費として認められるため、忘れずに計上して節税につなげましょう。
さまざまなメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
自宅ではなかなか仕事に集中できない、というフリーランスもいるでしょう。
作業スペースを作ったり、働く時間を明確に決めたりしてメリハリをつけることが大切です。
とくに集中したいときは、コワーキングスペースなどを利用するのもよいでしょう。
フリーランスが事務所を借りるときの3つの注意点
事務所を借りるときは、次のような点に注意しましょう。
- 本当に事務所が必要かしっかりと検討する
- 収入と家賃のバランスを考える
- 事務所利用OKの物件を選ぶ
以下、それぞれの注意点について詳しく解説します。
1.本当に事務所が必要かしっかりと検討する
職種にもよりますが、パソコンとインターネット環境さえあれば働けるというフリーランスも多いでしょう。
クライアントとの打ち合わせも、オンライン会議やメールで済むケースがほとんどです。
事務所を借りると毎月の家賃が大きな負担となるため、本当に必要かどうかしっかりと検討しておきましょう。
- 資料や道具が増えてきた
- クライアントとの対面での会議が増えてきた
- スタッフを常駐させる必要が出てきた
など、事業の規模が大きくなってから専用の事務所を借りても遅くはありません。
2.収入と家賃のバランスを考える
収入と家賃のバランスを考えることも重要です。
最低でも家賃の3倍程度の収入がなければ、出費が多くなりすぎてしまい、事業がうまく進まないでしょう。
収入が少ないと、そもそも審査に通らない可能性もあります。
事務所を借りるときには、
- 敷金
- 礼金
- 保険料
- 備品代
など、多額の費用が発生することにも注意しましょう。
3.事務所利用OKの物件を選ぶ
事務所利用が禁止されている居住専用の物件を借り、無断で仕事場として使用するのはNGです。
契約違反となり、退去を命じられる可能性もあるため絶対に避けましょう。
事務所を借りるときは、
- 事務所専用
- 事務所利用可
といった物件を探す必要があります。
ただし、事務所としての利用はOKでも、一定のルールが決められている物件もあるため注意が必要です。
たとえば、
- 玄関前に看板を出すのはNG
- 不特定多数の出入りは禁止
- 法人登記は不可
といった物件もあるため、契約前に確認しておきましょう。
【フリーランス向け】事務所以外の仕事場おすすめ5選
フリーランスにとって、事務所は絶対に借りるべきというものではありません。
- 図書館
- カフェ
- コワーキングスペース
- レンタルオフィス
- バーチャルオフィス
といった場所を利用することで、出費を抑えつつ効率的に働けるケースも多いでしょう。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介しますので、仕事場選びの参考にしてください。
1.図書館
図書館を利用するメリットは以下のとおり。
無料で利用できることは、大きなメリットといえるでしょう。
最近は、電源やWi-Fiを使える図書館も増えてきました。
21時頃まで開いている図書館もありますが、17〜19時で閉館するところがほとんどです。
飲食できないことに不便さを感じるフリーランスもいるでしょう。
ペットボトルや水筒などの持ち込みは許可されている場合もあるので、自分の作業スタイルに合った図書館を探すことが重要です。
2.カフェ
カフェや喫茶店、ファミレスなどで作業をしているフリーランスも多くいます。
移動することなく、途中でランチ休憩などをしながら作業することも可能です。
ただし、次のようなデメリットもあるため注意しましょう。
情報漏洩には、とくに注意しなければなりません。
パソコンの画面を見られたり、打ち合わせの内容を聞かれたりする可能性もあるため、個人情報や機密情報の扱いには気をつけましょう。
3.コワーキングスペース
コワーキングスペースとは、複数の人が空間を共有しながら働く場所のことです。シェアオフィスと呼ばれることもあります。
特定のスペースを長期的に借りるわけではなく、フリーアドレス形式で空いている席を利用するのが一般的です。
- 月額料金を支払えば何度でも利用できる
- 時間単位で料金を支払う
など、さまざまなタイプのコワーキングスペースがあります。
主なメリットは以下のとおり。
自分専用の事務所やレンタルオフィスと比較して、低コストで利用できることはコワーキングスペースの大きなメリットです。
さまざまな職種のフリーランスが利用しているため、情報交換をしたり、人脈を広げたりできるでしょう。
一方、次のようなデメリットもあります。
オープンなスペースであることが多いため、カフェやファミレスで仕事をするときと同様、情報漏洩には注意しなければなりません。
月額料金制の場合は、利用回数が少なくても一定の費用がかかることにも注意しましょう。
4.レンタルオフィス
自分専用のスペースを借りたい場合は、レンタルオフィスがおすすめです。
コワーキングスペースとは異なり、
- 小さな個室
- パーティションで区切られたスペース
などを、自分専用の仕事場としてレンタルできます。
一般的な事務所とコワーキングスペースとの中間のようなサービスといえるでしょう。
一般的な事務所より低コストでありながら、事業用の住所を利用できるのは大きなメリットです。
名刺やWebサイトに記載することで、信頼性アップも図れるでしょう。
立地やオプションによっては、かなりの費用になるケースもあるため、収入とのバランスをしっかりと検討しておくことが大切です。
フリーランスにおすすめのレンタルオフィスをまとめてチェック>>
5.バーチャルオフィス
バーチャルオフィスとは、空間を借りるわけではなく、住所や電話番号だけをレンタルできるサービスのことです。
個人情報を公開したくない人は、バーチャルオフィスを活用するとよいでしょう。
都内の一等地など、ブランド力の高い住所を格安で利用できることは大きなメリットです。
地方都市の住所を提供してくれるバーチャルオフィスもあるため、うまく利用しましょう。
会議室などを借りられるケースもありますが、基本的にバーチャルオフィスでは仕事はできません。
フリーランスにおすすめのバーチャルオフィスをまとめてチェック>>
フリーランスは事務所を借りるかどうか慎重に検討しよう!
今回はフリーランス向けに、
- 事務所を借りるメリット・デメリット
- 事務所以外のおすすめの仕事場
などについて解説しました。
事務所の家賃は大きな負担になるため、本当に借りるべきかどうか慎重に検討しましょう。
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