今回は、キャッチコピーや恋愛などにおいて活用されているスノッブ効果について解説します。
Webマーケティングにも応用できるため、
- 効率よく集客したい
- 売上をアップさせたい
という人は、ぜひチェックしてください。
目次
スノッブ効果とは希少価値のあるものに魅力を感じる心理現象
スノッブ効果とは、
- 珍しいものが欲しい
- 他人と同じものは買いたくない
という心理現象のことです。
たとえば、数量限定生産のバッグが欲しくなったり、みんなと同じ服は着たくないと思ったりすることはありませんか?
このように、希少価値のあるものに魅力を感じ、逆に多くの人が持っているものには魅力を感じなくなるという心の動きがスノッブ効果です。
私たちは商品やサービスを選ぶとき、自分の意思だけで決めているわけではなく、流行や他人の行動からさまざまな影響を受けています(これを「消費の外部性」といいます)。
逆に売る側としては、このような消費者心理を理解したうえでキャッチコピーを考えたり、販売戦略を立案したりすれば、売上を効率よくアップさせることができるでしょう。
スノッブ効果とあわせて知っておきたい2つの心理現象
スノッブ効果はアメリカの経済学者、ハーヴェイ・ライベンシュタインの論文のなかで提唱された概念です。
この論文のなかでは、スノッブ効果と一緒に、
- バンドワゴン効果
- ヴェブレン効果
についても書かれています。
スノッブ効果を活用するなら、これらの心理現象についても覚えておきましょう。
1.バンドワゴン効果
バンドワゴン効果とは、
- 多くの人が使っているサービスだから信頼できる
- 人気のある人を支持しておけば安心できる
などと感じてしまうことです。
その結果、人気のある物事にさらに人気が集中したり、売れている商品の売上がさらに上がったりするケースもあります。
バンドワゴン効果は、スノッブ効果と相反する心理現象といえるでしょう。
人間の心は複雑です。多くの人が持っているからといって、必ずスノッブ効果が発生して、その価値を感じなくなるわけではありません。
対象や状況によっては、みんなが持っているからこそ自分も欲しくなる、というケースもあるのです。
2.ヴェブレン効果
ヴェブレン効果とは、高価なものを手に入れて見せびらかしたい、他人から高く評価されたい、という心理現象のことです。
たとえば高級腕時計を身につけて、他人から
- あの人は裕福だな
- 稼いでいるのだろう
などと思われたい気持ちは、ヴェブレン効果によるものといえるでしょう。
スノッブ効果と似ている部分もありますが、「見せびらかしたい」という顕示欲が存在しているという点で異なります。
スノッブ効果が見られる2つの事例
スノッブ効果は、さまざまな場面で活用されています。
ここでは、具体例を2つ紹介しますのでチェックしておきましょう。
事例1.キャッチコピーにおけるスノッブ効果
スノッブ効果は、商品やサービスのキャッチコピーに頻繁に活用されています。
- 10個限定
- 会員限定
といったキャッチコピーを見たことがある人も多いでしょう。
数量や買える人を限定することで希少価値を高め、購買意欲の向上を期待しているのです。
事例2.恋愛におけるスノッブ効果
- 学歴が高くルックスもよい人
- 社長や医者
など、なかなか出会えない人に魅力を感じることは、恋愛におけるスノッブ効果といえるでしょう。
また、いつでも会えることをアピールするより、「この日は無理」などと言ってデートの希少価値を高めることもスノッブ効果の活用方法といえます。
スノッブ効果を理解して集客力を高めよう!
今回は、スノッブ効果の意味や事例を紹介しました。
スノッブ効果を理解したうえでキャッチコピーや販売戦略を考えれば、効率的に集客力をアップできます。
バンドワゴン効果やヴェブレン効果など、関連する心理現象もあわせて活用するとより効果的ですので、しっかりと勉強しておきましょう。
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