仕事のやる気が出ないときの対処法を原因別に紹介

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仕事のやる気が出ないときの対処法を原因別に紹介
  • 仕事のやる気が出ない……
  • 自分はダメな人間なのか……

などと悩むこともあるでしょう。

しかし、心配する必要はありません。

そもそも「やる気」という感情は存在しないのです。

この記事では、

  • 仕事のやる気が出ないのは普通であること
  • それを知ったうえでどう行動を起こせばよいのか

といったポイントを解説します。

仕事や自分自身とうまく向き合いたい人は、ぜひチェックしてください。

仕事のやる気が出ないのは普通のこと!「やる気」という感情は存在しない!

仕事のやる気が出ないのは当たり前!

そもそも「やる気」という感情は存在しないからです。

東京大学の脳科学者・池谷裕二先生の解説によると、「やる気があるから行動できるのではなく、行動した結果として、やる気が出てくる」とのこと。

私たちは脳が身体を制御していると思いがちですが、実はそうではありません。

  • 笑うことで楽しい気分になる
  • ガッツポーズをすることで強気になる

など、身体が脳を動かすケースも多いのです。

仕事についても同様で、動き始めなければ、やる気は永遠に出てきません。

このような脳と身体の関係を理解したうえで、具体的な対処法を見ていきましょう。

仕事のやる気が出ないときの4つの対処法

やる気を出すためには、先に身体を動かすしかありません。

次のような方法で、身体を動かしやすい環境をつくっておけば、自然とやる気が出てくるでしょう。

仕事のやる気が出ないときの対処法
1.スモールステップを準備する
2.打ち合わせの予定を朝一に入れておく
3.前日の仕事をあえて残しておく
4.周辺作業から始める

以下、それぞれのポイントについて簡単に解説します。

1.スモールステップを準備する

タスクが多すぎると、憂鬱な気分になりますよね。

「なかなか動き出せない……」という人は、仕事を小さく分割してみましょう。

  • 書類を1枚だけ処理する
  • クライアントからのメールの返信だけ済ませる

など、スモールステップを準備すると動きやすくなります。

動いているうちに、モチベーションが高まっていくでしょう。

いきなり高い山の頂上を目指すのではなく、まずは1合目を目標にするイメージです。

2.打ち合わせの予定を朝一に入れておく

打ち合わせの予定を朝一に入れておくことも、やる気を出す方法のひとつです。

避けられない予定を入れておくことで、身体が勝手に動き出します。

相手にやる気スイッチを押してもらうイメージです。

クライアントを訪問するといった大きな予定でもよいのですが、社内での打ち合わせでも問題ありません。

  • 仕事を進めるうえでの相談
  • 今後のスケジュール調整

など、難しい準備が不要な打ち合わせが最適です。

3.前日の仕事をあえて残しておく

前日の仕事のやる気を、次の日へ引き継ぐ作戦です。

仕事を終わらせてから帰りたいと考えるのが一般的ですが、あえて中途半端な部分で終えて帰ります。

次の日は、前日からの流れで作業をスタートできるため、やる気を出そうとしなくても動き出せるでしょう。

ただし、仕事の期限には注意が必要です。

4.周辺作業から始める

メインの仕事のやる気が出ないときは、周辺作業から始めるとよいでしょう。

  • デスクを拭く
  • 書類を整理する

といった単純作業がおすすめです。

身体を動かすため、やる気スイッチが入りやすくなります。

交通費精算などの事務的作業もよいでしょう。

やる気が出ないし身体を動かす気も起きないときは?原因別の対処法を紹介

ここまで、身体を動かすことでやる気を出す方法を紹介しました。

しかし、「身体を動かす気さえ起きない……」という場面もあるでしょう。

その場合は、根本的な原因を考えて対応するしかありません。

次のような原因が考えられます。

やる気が出ないし身体を動かす気も起きない原因
1.仕事量が多すぎる
2.仕事のやりがいがない
3.同僚や上司のやる気がない
4.疲れすぎている

以下、原因別の対処法を紹介しますのでチェックしておきましょう。

1.仕事量が多すぎてやる気が出ない

  • 仕事量が多すぎる
  • 仕事内容が重すぎる

という理由で、やる気が出ないケースもあるでしょう。

先ほど紹介したスモールステップを準備する方法で対応できない場合は、思い切って上司に相談することが重要です。

与えられた仕事はしっかりこなすべきだと考えがちですが、手に負えない作業まで引き受けて業務全体の流れが止まってしまうと、他のメンバーに迷惑がかかる場合もあります。

できないときに「できない」と言うことはとても大切です。

早めに上司に相談して、

  • 業務の再配分
  • 業務の外注化

などを検討してもらいましょう。

2.仕事のやりがいがなくてやる気が出ない

仕事のやりがいがないと感じている人も多いかもしれません。

転職するのも対応策のひとつですが、

  • 部署異動を希望する
  • ライスワークと割り切って趣味や副業を楽しむ

という方法もあります。

立ち止まったままでいるより、やりがいを感じられる場所を探してみましょう。

3.同僚や上司のやる気がなくて自分もやる気が出ない

  • 同僚や上司のやる気がない
  • 会社全体のモチベーションが低い

というケースもあるでしょう。

やる気を出してほしいと思うかもしれませんが、そう簡単に人を変えることはできません。

変えられるのは自分自身だけです。

人を変えることにエネルギーを使うより、早めに転職するのがおすすめです。

4.疲れすぎていてやる気が出ない

単純に疲れているために、行動する気が起きない可能性もあります。

体力に自信がある人でも、働き続けることはできません。

疲れすぎると行動する気が起きませんし、無理に身体を動かしてもやる気は出てこないでしょう。

適度に休息を取りながら、持続可能なスタイルで働くことが大切です。

どうしてもやる気が出ないときは早めに専門家に相談を!

  • どうしてもやる気が出ない
  • ずっと気分が落ち込んでいる

という場合は、うつ病などの可能性もあるため、早めに専門家に相談しましょう。

以下のような不調が現れているときは、うつ病の可能性もあります。

・食欲がない

・性欲がない

・眠れない、過度に寝てしまう

・体がだるい、疲れやすい

・頭痛や肩こり

・動悸

・胃の不快感、便秘や下痢

・めまい

・口が渇く

厚生労働省 うつ病

専門家に相談したうえで、無理をせずしっかりと休みましょう。

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