フリーランス美容師とは?働き方・年収・集客方法を徹底解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フリーランス美容師とは、特定の美容院に所属せず、独立して活動する美容師のことです。

自由に働ける反面、集客に苦労したり、収入が得られなかったりするケースもあるため、フリーランス美容師を目指すならリスク回避や集客の方法を知っておく必要があります。

そこでこの記事では、フリーランス美容師の

  • 働き方
  • メリット・デメリット
  • 年収
  • 集客方法

などをまとめて解説します。

フリーランス美容師に興味のある人は、ぜひチェックしてください。

フリーランス美容師とは?4つの働き方を解説

フリーランス美容師とは、特定の美容院や組織に所属せずに働く美容師のことです。

一般的には次のような働き方をしています。

フリーランス美容師の4つの働き方
1.美容院と業務委託契約を結んで働く
2.独立して自分の美容院を立ち上げる
3.面貸しを利用して働く
4.シェアサロンを利用して働く

どの働き方も雇用契約を結ばないという点では共通していますが、その他の部分は大きく異なります。

それぞれの働き方の特徴について詳しく見ていきましょう。

1.美容院と業務委託契約を結んで働く

フリーランス美容師の働き方のひとつとして、特定の美容院と業務委託契約を結ぶ方法が挙げられます。

業務範囲は契約内容によって異なりますが、美容院側が集客や設備の管理を行い、フリーランス美容師は施術を担当するのが一般的です。

特定の美容院に出勤することになるため、フリーランスといっても正社員の美容師に近い働き方になるでしょう。

業務委託で働くことには次のようなメリットがあります。

  • 正社員ではないためシフトの自由度が高い
  • 自分で集客する必要がない
  • 道具や設備を提供してもらえる
  • 収入が安定する

ただし、正社員と同様、契約する美容院の経営方針に従う必要があるというデメリットもあります。

コンセプトや運営方法なども自由に決めたいという方は、自分の美容院を立ち上げたり、シェアサロンを利用したりするほうがよいでしょう。

2.独立して自分の美容院を立ち上げる

自分の美容院を立ち上げれば、フリーランスとして最も自由度の高い働き方ができるでしょう。

フリーランスというより、経営者に近いかもしれません。

  • 運営方針
  • コンセプト
  • 店舗デザイン

など、すべてのことを自分で決定できます。

経営者としての苦労は増えますが、その分、大きなやりがいを感じられるでしょう。

ただし、

  • 集客に失敗する可能性もある
  • 固定費を支払えなくなる

といったリスクもあるため注意が必要です。

3.面貸しを利用して働く

面貸しを利用して働く方法もあります。

面貸しとは、レンタル料を支払って美容院の席や設備を借りることです。

レンタル料については、

  • 1時間単位で支払う
  • 売り上げの数パーセントを支払う

など、さまざまなパターンがあります。

面貸しを利用して働くメリットとしては、

  • 初期費用や固定費がかからない
  • カット料金などは自分で設定できる

といったことが挙げられるでしょう。

美容院側としては、予約のない時間を有効活用して稼げるというメリットがあります。

4.シェアサロンを利用して働く

シェアサロンを利用することは、フリーランス美容師におすすめの働き方です。

シェアサロンとは、カットやシャンプーなどの施術ができる設備を提供してくれるレンタルスペースです。

必要なときだけスペースを予約して、最低限の道具だけを自分で準備すれば、施術を行えます。

シェアサロンを利用すれば、

  • 固定費がかからないためリスクを抑えて独立できる
  • 空き時間を利用して自分のペースで働ける

といったメリットを得られるでしょう。

次のような人にはとくにおすすめです。

  • 集客を安定させてから自分の美容院を立ち上げたい
  • 育児や家事をしながら働きたい
  • 期間限定で働きたい

EMANON sharesalon』など、いくつかのシェアサロンがありますので、ホームページを確認したり、実際に見学したりして、自分に合うスペースを探しましょう。

▼『EMANON sharesalon』の見学はこちら

mirror ball

フリーランス美容師として働く3つのメリット

フリーランス美容師として独立することには、次のようなメリットがあります。

フリーランス美容師として働く3つのメリット
1.コンセプトや働き方を自由に決められる
2.自分のペースで働ける
3.がんばった分だけ収入が上がる

順番に詳しく見ていきましょう。

1.コンセプトや働き方を自由に決められる

  • コンセプト
  • 働き方
  • 理念
  • 集客方法

などを自由に決められることは、フリーランス美容師として働く一番のメリットといえるでしょう。

業務委託で働くと、契約先の美容院の方針にある程度従う必要がありますが、自分の美容院を立ち上げたり、シェアサロンを利用したりすれば自由度は高くなります。

  • ロゴ
  • ホームページ
  • 店舗デザイン

なども自分で考えて決定することが可能です。

とくに新しく美容院を開業する場合は、コンセプトや設備、スタッフの採用方法まで自分で決められるため、苦労も多いのですが大きなやりがいを感じられるでしょう。

2.自分のペースで働ける

業務委託で働く場合は、シフトに拘束されるケースもあります。

また、自分の美容院を立ち上げるなら、家賃や人件費を支払うため、利益を出すことを意識して働かなければなりません。

一方、面貸しやシェアサロンを利用する場合は、働き方をコントロールしながら自分のペースで働けます。

育児や介護をしながら働きたいという人にもおすすめです。

3.がんばった分だけ収入が上がる

がんばった分だけ収入が上がることも、フリーランス美容師として働くメリットといえるでしょう。

正社員として働く場合、施術をした人数に関わらず給料は一定ですが、自分の美容院を開業する場合やシェアサロンを利用する場合は、お客様が増えるほど収入も上がります。

集客方法を工夫したり、独自のサービスを考えたりすれば、さらなる収入アップにつながるでしょう。

フリーランス美容師として働く3つのデメリット

フリーランス美容師として働くことには以下のようなデメリットもあるため注意しましょう。

フリーランス美容師として働く3つのデメリット
1.集客に苦労する場合もある
2.確定申告などの雑務をこなす必要がある
3.収入が不安定になりがち

順番に解説していきます。

1.集客に苦労する場合もある

特定の美容院に所属していれば、基本的には自分で集客する必要はありません。

立地がよい場合や人気の美容師がいる場合は、自然とお客様が集まってくるケースもあります。

しかし、フリーランス美容師として独立すると、自分で集客しなければなりません。

とくに面貸しやシェアサロンを利用する場合は、美容院という目に見える「箱」がないため、SNSやホームページなどを駆使して知名度を高めることが重要です。

後述する集客方法についても参考にしてください。

2.確定申告などの雑務をこなす必要がある

フリーランス美容師として独立すると、施術や集客だけではなく、確定申告などの事務作業も自分で行わなければなりません。

  • 道具や設備のメンテナンス
  • 売上の集計
  • 顧客名簿の管理
  • ホームページの更新
  • SNSへの投稿

など、意外とやるべきことはたくさんあります。

スタッフを雇ったり、税理士に委託したりすることもできますが、コストがかかってしまうため収入が安定しないうちは自分でこなす場面も多いでしょう。

3.収入が不安定になりがち

収入が不安定になりがちなことも、フリーランス美容師として働くデメリットのひとつです。

うまく集客できなければ、収入がゼロという可能性もあります。

自分の美容院を開業している場合は、最悪、家賃や人件費が払えなくなるケースもあるでしょう。

リスクを抑えて開業するなら、面貸しやシェアサロンを利用して固定客を確保しておくことも大切です。

フリーランス美容師の年収は?

フリーランス協会が行った2019年の調査によると、美容師を含む職人・アーティスト系の年収分布は下のグラフのとおりです。

年収のボリュームゾーンは200〜400万円(33.3%)、200万円未満(29.8%)であることがわかります。

  • 育児や家事をしながら働く
  • 月60時間未満しか働かない

といったフリーランスが多いこともあり、6割以上の人の年収が400万円未満という結果でした。

ただ、年収800万円を超える高収入のフリーランスがいるのも事実です。

なかには、年収1,000万円を超える人もいます。

日々スキルアップに励み、集客に力を入れることで、多くの収入を得ることは可能でしょう。

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 フリーランス白書2019

フリーランス美容師の集客方法は?4つの方法を紹介

フリーランス美容師の主な集客方法は以下のとおりです。

フリーランス美容師の4つの集客方法
1.自分のWebサイトを作って集客する
2.SNSで情報発信する
3.スキル販売サイトを利用する
4.友人や知人から紹介してもらう

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

1.自分のWebサイトを作って集客する

インターネットで行きたい美容院を探す人はとても多いため、自分のWebサイトを開設しておくことは重要です。

とくに、自分の美容院を立ち上げる場合は必須といえるでしょう。

メニューや価格表、美容院の住所などをわかりやすく掲載しておくことが大切です。

必要に応じて、リスティング広告などを利用してもよいでしょう。

面貸しやシェアサロンを利用するフリーランス美容師も、Webサイトを作っておけば集客力が高まります。

得意とする髪型の写真やコンセプトだけでなく、

  • 髪型に関する悩み
  • セットに関する悩み
  • シャンプーに関する悩み

などに回答するコンテンツを掲載しておけば、アクセスが増え、新規顧客をゲットできるチャンスも広がるでしょう。

2.SNSで情報発信する

SNSで情報発信することも、フリーランス美容師の重要な集客方法のひとつです。

とくに、写真との相性がよいInstagramやTwitterを利用するとよいでしょう。

実際、多くのフリーランス美容師がSNSに写真を投稿して集客しています。

Webサイトに誘導することもできるため、うまく連携して集客することが大切です。

3.スキル販売サイトを利用する

『タイムチケット』などのスキル販売サイトを利用するのもおすすめです。

実際に『タイムチケット』では、ヘアカットやヘアメイクなどのスキルが販売されています。

誰でも気軽に利用できるため、面貸しやシェアサロンを利用する場合は登録しておきましょう。

4.友人や知人から紹介してもらう

友人や知人から新しいお客様を紹介してもらうことも重要です。

施術を気に入ってもらえれば、継続して依頼してもらえるでしょう。

さらに新しいお客様を紹介してもらえることも期待できるため、できるだけ人とのつながりを広げておくことが大切です。

さまざまな集客方法を組み合わせて稼げるフリーランス美容師になろう!

今回は、フリーランス美容師の働き方や集客方法などを紹介しました。

フリーランス美容師として活躍するためには、カットやセットだけでなく集客のスキルも身につけなければなりません。

SNSやWebサイトなどを組み合わせて、集客していきましょう。

また、リスクを回避するなら、いきなり自分の美容院を立ち上げるよりも、面貸しやシェアサロンを利用してある程度のお客様を確保しておくことも大切です。

EMANON sharesalon』などのシェアサロンがあるため、自分に合う場所を探してみましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加