- Webライターになりたいけれど「稼げない」という噂も聞くから不安…
- Webライターとしてもっと効率よく稼ぎたい…
と思っている人も多いでしょう。
Webライターは、簡単に始められる仕事として独立や副業に人気がありますが、どのくらい稼げるかは努力や働き方によって異なります。
クライアントとの信頼関係を構築して文字単価をアップしてもらったという人もいれば、
- 継続的に発注してもらえない
- 文字単価をアップしてもらえない
という人も多いでしょう。
効率的に稼げないと「もうWebライターを辞めようかな…」と思うこともありますよね。
ただ、稼げないWebライターには共通する特徴があるのも事実です。
以前、私はSEO会社にて、
- 記事の企画や発注
- 文章のチェックや修正
- Webライターの採用
- Webライターとのやりとり
などの仕事をしていました。
多くの人とのやりとりを通して、
- 継続的に発注したいWebライター
- もう発注したくないWebライター
には、文章力以外にもさまざまな違いがあることがわかりました。
この記事では、その経験から、「この人にはもう発注したくないな…」と思わせるWebライターの特徴を紹介します。
一生懸命やっているつもりでも、ついつい忘れがちな部分もありますので、自分の行動に当てはまっていないか確認しておきましょう。
最後に、稼げるライターになるためのポイントも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
目次
稼げないWebライターの特徴とは?5つのポイントで徹底解説
稼げないWebライターに共通する特徴は以下のとおり。
順番に詳しく見ていきましょう。
1.クライアントの仕様や表記ルールを守らない
Webライティングの仕事を受注したときは、記事概要と一緒に仕様書や表記ルールも送られてくるのが一般的です。
- 記事タイトルや構成
- 主なターゲット
- 記事を掲載するサイト
- 漢字・ひらがなの使い分け
などが記載されているため、送られてきた資料には必ず目を通さなければなりません。
資料を理解せずに記事を書くと修正を依頼され、最悪の場合、最初から書き直しになる可能性もあります。
修正が多いと、効率的に稼げませんよね。
仕様や表記ルールを守ってくれるWebライターはクライアントに重宝されるので、記事を書き始める前にしっかりと理解しておきましょう。
***
私が記事の発注やチェックの仕事をしていた頃は、残念ながら、仕様や表記ルールを守れない人にも何度か出会いました。
もちろん、初めて記事を依頼する人であれば、多少のミスはあるでしょう。
しかし、「まったく仕様書を読んでいないのでは…」と思ってしまう記事が多いのも事実です。
指摘して修正してくれる場合もありますが、次の記事では、また同じミスを繰り返す人もいます。
「私の指示や仕様書がわかりにくいのかな?」とも思ったのですが、他の人はしっかりと書いてくれていたので、やはりその人の問題だなと思い、それ以降の発注は中止しました。
発注者としては、ダメなWebライターを教育していくよりも、他のWebライターへ依頼したほうが効率的だからです。
Webライターの数は多いため、とくにクラウドソーシングサイトで仕事を受注している場合は、簡単にクビになってしまいます。
- 稼げない
- 仕事を継続してもらえない
と悩んでいるなら、仕様書の理解を心がけてみましょう。
2.無駄な文章を書いて文字数稼ぎをしている
Webライティングの報酬は、
- 1記事◯円
- 文字単価 × 実際の執筆文字数
など、さまざまな方法で計算されます。
文字単価で計算される場合、多くの報酬をもらおうとして文字数稼ぎをすると、クライアントに嫌われる可能性が高いでしょう。
クライアントには決められた予算があるからです。
下表のとおり、指定された文字数の1割オーバー程度を目安に書きましょう。
指定文字数 | 限界文字数 |
1,000 | 1,100 |
2,000 | 2,200 |
3,000 | 3,300 |
4,000 | 4,400 |
5,000 | 5,500 |
***
- SEO効果が高いから長文でもOK
- 役立つ情報なら長文でもOK
といった考え方も、もちろんあります。
実際、
- 個人のクライアント
- オウンドメディアを運営している企業
から仕事を受ける場合は、指定文字数より多くても、質の高い記事であれば喜んでもらえるケースもあるでしょう。
クオリティが高く、文字数の多い記事は、多くのアクセスを集める大切な資産になるからです。
ただし、記事制作を代行する会社から仕事を受ける場合、文字数オーバーには注意しましょう。
その理由は以下の2つ。
- 記事制作代行会社の利益が減ってしまう
- よい記事でもエンドクライアントへ納品するため自社の資産にならない
記事制作代行会社の利益は、以下のように計算されます。
エンドクライアントから受け取る報酬 − Webライターへ支払う費用
エンドクライアントからの報酬は定額である場合が多いため、Webライターへの支払いが増えると利益が減ってしまうのです。
「それでも長文でよい記事を書くべきだ!」という意見もあるでしょう。
ただ、私も過剰に文字数オーバーした記事をたくさん見てきましたが、残念ながら、文字数稼ぎをする人の多くは、十分なSEOの知識やライティングスキルを身につけていません。
- 文字数削減を依頼する
- 最悪の場合は依頼を中止する
といった結果になるケースも多いため、適切な文字数で書くことを意識しましょう。
3.納期を守らない
当たり前ですが、納期を守らないWebライターに発注しよう思うクライアントはいません。
Webライターが記事を納品した後に、
- 編集
- 校正
- 投稿
といった作業を行う場合も多いため、納期は自分だけの問題ではないのです。
さらに、記事制作代行会社の場合は、エンドクライアントへの納期があるため、Webライターからの納品が遅れるとかなり困ります。
個人で活動するWebライターは、誰かに助けてもらうことも難しいでしょう。
- 余裕をもって作業をする
- 遅れそうな場合は早めに連絡する
- 無理な仕事は受けない
といった対策も大切です。
4.オリジナリティを出そうとしすぎている
「クライアントはオリジナリティを求めている」というのはよくある誤解です。
クライアントにもよりますが、
- 仕様に合っていること
- サイトのテイストに合っていること
などが、オリジナリティよりも優先されます。
とくに、
- サイトはやさしい雰囲気なのに過激な意見を書く
- 主観的すぎる文章を書く
といった場合は、オリジナリティを出しても評価してもらえません。
もちろん、オリジナリティが評価される場合もありますが、それは基本ができている場合のみです。
稼げなくて悩んでいるなら、
- オリジナリティよりも無難な文章を書く
- 当たり前のことをわかりやすく説明する
といったところからスタートするとよいでしょう。
自由に書きたいのであれば、自分のブログを作ってアフィリエイトで稼ぐなどの方法がおすすめです。
5.スキルアップする意欲がない
誰でも簡単にWebライターになれるため、ライバルも多く存在します。
他のWebライターに仕事を奪われないよう、
- Webライティングの参考書を読む
- 人気の記事を読んで参考にする
など、常にスキルアップすることを心がけましょう。
クライアントからの修正依頼や指摘を素直に受け入れ、次の記事に活かすことも大切です。
最初はミスが多くても、少しずつ改善してくれるWebライターであれば、
- 継続して発注したい
- 単価アップを検討してもよい
などとクライアントが考えてくれるでしょう。
稼げないWebライターが理解すべきクライアント心理
クライアントの心理を理解しておくと、圧倒的に稼ぎやすくなります。
- 継続案件の受注
- 単価アップ交渉
などもうまく進むでしょう。
ここでは3つのポイントで解説するので、ぜひ参考にしてください。
意識すべきことは「おもてなし」です!
1.クライアントは効率的に記事を作成したい
一般的には、効率的に記事を作成したいと考えるクライアントが多いでしょう。
- できるだけ費用をかけずに記事を量産したい
- 記事数を増やしてサイトのドメインパワーを高めたい
- アクセス数を増やして商品やサービスを売りたい
- 利益を上げたい
といったことがクライアントの本音です。
そのために、多数の在宅ライターやフリーランスWebライターに発注しているのです。
せっかく費用をかけて記事を発注しても、
- 仕様が間違っている
- 誤字脱字が多い
- サイトの目的やテイストに合っていない
といった状態だと修正や差し戻しの手間が増えるため、クライアントとしては嬉しくありません。
Webライターとしては、仕様や指示内容をしっかりと理解して、その手間をできる限り減らしてあげることが大切です。
とくに、サイトの目的は十分に理解しておかなければなりません。目的を間違うと大きな修正につながってしまい、Webライターにとっても痛手となるからです。
たとえば、企業のオウンドメディアの場合は、商品やサービスの契約につなげることが目的であるケースが多いでしょう。
当然、
- 別の企業の商品やサービスを紹介する
- 自力でがんばることをおすすめする
といった記事を書くと、サイトの目的に反しますよね。
これは極端な例ですが、サイトの目的を間違うことは意外と多いため、しっかりと確認しておきましょう。
2.面倒なやりとりを減らしたい
クライアントは効率的に記事を作成したいと考えているため、当然、無駄なメールや電話なども避けたいと思っています。
もちろん、ライティングするうえで不明な部分は質問すべきですが、
- 仕様書を読み込まずに質問する
- 自分で考えずにすぐに聞く
といったことはNGです。
まずは送られてきた仕様書やメール内容などをよく確認し、それでも理解できない部分を丁寧に質問しましょう。
単価アップの交渉もクライアントが面倒に感じるやりとりのひとつです。
Webライターとして稼ぐためには、単価アップの交渉が欠かせません。このサイトでも、単価アップ交渉の重要性は何度か記載しています。
しかし、クライアントはできるだけ安く記事を作成したいと考えているので、単価アップ交渉はできれば避けたいのです。
クライアントは、単価アップ交渉をされると、
- 上司にも確認しないといけないから面倒
- そこまで文章力もないから単価アップしたくない
- 他の安いライターに依頼しようかな
などと考えることもあります。
とくに、ライティングスキルが低いのに単価アップ交渉をすると、発注をストップされたり減らされたりする可能性もあるため注意が必要です。
3.「中の人」の意識で書いてほしい
Webライターは、クライアントの企業に所属していないケースが多いでしょう。
しかし、ライティングする際は、クライアント企業の「中の人」という意識で書くことが大切です。
クライアントはその業界のプロですので、当然、サイトに掲載する記事もプロ目線で書かなければなりません。
- 〜と思います
- 〜かもしれません
といった表現ばかりだと、プロとしての説得力がありませんよね。
Webライターはその道のプロではないケースも多いので、ついつい断定を避けたり控えめに表現したりしがちです。
しかし、表現方法が違うとクライアントの手間が増えてしまうため、サイトの既存記事を読んでテイストを確認してから書くようにしましょう。
稼げないWebライターはもう卒業!稼げるライターになる3ステップ
ここまで紹介した稼げないWebライターの特徴は簡単に改善できるため、すぐに対応しておきましょう。
さらに稼げるライターになるためには、次のようなポイントを意識してみてください。
順番に詳しく見ていきましょう。
1.複数のクラウドソーシングサイトに登録しておく
1つのクラウドソーシングサイトだけを利用している人も多いかもしれませんが、よいクライアントとの出会いがあるまでは複数サイトに登録しておくのがおすすめです。
有名どころである、以下の3サイトには必ず登録しておきましょう。
特定のサイトでのみ仕事を発注しているクライアントも多いため、複数サイトに登録することで出会いの可能性を増やすことが大切です。
Webライターとしての実績を積んだら、『レバテックフリーランス』などのフリーランスエージェントも活用しましょう。
フリーランスエージェントとは、転職エージェントのようなイメージで、フリーランスや副業をしたい人に仕事を紹介してくれるサービスです。
クラウドソーシングサイトより高単価の仕事が多く、
- 営業活動
- 単価交渉
- 契約
などをトータルでサポートしてくれるため、スムーズに仕事を受注できます。
Webライターにおすすめのフリーランスエージェントについては、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
2.常にWebライティングの勉強をする
Webライターとして稼ぐためには、常に勉強してスキルアップすることが重要です。
ライバルも多いため、油断するとすぐに差をつけられ、仕事を奪われてしまいます。
たくさんの文章を書くことが上達への近道ですので、クラウドソーシングサイトでさまざまな案件に挑戦してみましょう。
仕事をしながら、
- Webライティングの参考書を読む
- オンラインサービスを利用して勉強する
- クライアントからのフィードバックを参考にする
といった方法で勉強するのがおすすめです。
Webライティングの勉強方法は以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
3.クライアントとの関係を強化して単価アップ交渉をする
よいクライアントに出会ったら、関係を強化して単価アップ交渉をしていきましょう。
ただし、稼げないライターの特徴である以下の項目に当てはまっていると、交渉に応じてもらえません。
- クライアントの仕様や表記ルールを守らない
- 無駄な文章を書いて文字数稼ぎをしている
- 納期を守らない
- オリジナリティを出そうとしすぎている
- スキルアップする意欲がない
Webライターとしては守って当たり前の内容ばかりですので、まずは改善してから単価アップの交渉をしましょう。
できることから改善して稼げるWebライターになろう
稼げるWebライターになるためには、すぐに行動することが大切です。
クラウドソーシングサイトへの無料登録くらいはすぐに済ませておきましょう。
動き始めないとモチベーションは上がりません。