この記事では、イラストレーターにおすすめの資格や検定をまとめて紹介します。
資格の必要性についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
イラストレーターの資格は必要?
イラストレーターとして働くうえで、絶対に資格が必要というわけではありません。
- イラストを描くスキル
- デザイン系ソフトの操作技術
などがあれば、資格がなくても仕事をすることは可能です。
ただし、次のようなメリットもあるため、必要に応じて取得を検討するとよいでしょう。
それぞれのメリットについて簡単に解説します。
自分のスキルを証明できる
イラストスキルを客観的に証明できることは、資格を取得する大きなメリットです。
履歴書やプロフィール欄に書いておけば、
- 一定のスキルがあること
- さまざまな知識を積極的に吸収していること
などをアピールでき、転職活動やクラウドソーシングサイトでの仕事獲得に役立つでしょう。
勉強の過程で新しいスキルや知識を習得できる
資格取得を目指すと、テキストや通信講座などを利用して勉強するため、その過程でさまざまなスキルや知識を習得できます。
今まで知らなかった内容に出会うことも多いでしょう。
これまで得てきた知識を体系的に整理できることも大きなメリットです。
イラストレーターにおすすめの資格・検定一覧
イラストレーターにおすすめの資格や検定には、下表のようなものがあります。
検定・資格名 | 受験料(税込) | 受験資格 | 資格有効期限 |
Illustratorクリエイター能力認定試験 | エキスパート:8,600円 スタンダード:7,600円 | 特になし | 特になし |
Photoshopクリエイター能力認定試験 | エキスパート:8,600円 スタンダード:7,600円 | 特になし | 特になし |
アドビ認定プロフェッショナル | 一般:10,780円 学生:8,580円 | 特になし | 特になし |
CGクリエイター検定 | エキスパート:6,700円 ベーシック:5,600円 | 特になし | 特になし |
色彩検定 | 1級:15,000円 2級:10,000円 3級:7,000円 UC級:6,000円 | 特になし | 特になし |
カラーコーディネーター検定試験 | アドバンスクラス:7,700円 スタンダードクラス:5,500円 | 特になし | 特になし |
ビジネス著作権検定 | 初級:5,100円 上級:8,000円 | 特になし | 特になし |
それぞれの資格や検定について詳しく見ていきましょう。
1.Illustratorクリエイター能力認定試験
受験料(税込) | エキスパート:8,600円 スタンダード:7,600円 |
受験資格 | 特になし |
資格有効期限 | 特になし |
『Illustratorクリエイター能力認定試験』は、イラスト制作に欠かせないIllustratorの操作スキルを測定する試験です。
この試験は、次の2つのレベルに分かれています。
- エキスパート:創造性の高いデザインができるレベル
- スタンダード:基本的な操作・指示書に従った操作ができるレベル
とくに受験資格はないため、自分のレベルに合わせて選択しましょう。
試験では、実際にIllustratorを操作して作品を完成させることが求められます。
エキスパートでは知識問題も出題されるため、公式テキストなどでしっかりと勉強しておきましょう。
2.Photoshopクリエイター能力認定試験
受験料(税込) | エキスパート:8,600円 スタンダード:7,600円 |
受験資格 | 特になし |
資格有効期限 | 特になし |
『Photoshopクリエイター能力認定試験』は、Photoshopの操作スキルを評価する試験です。
以下の2つに分かれているため、自分のレベルに合わせて受験しましょう。
- エキスパート:目的に応じた機能の選択・創造性の高い表現ができるレベル
- スタンダード:基本的な操作・指示書に従った操作ができるレベル
試験では、実際にPhotoshopを操作してコンテンツを制作することが求められます。
- 色調補正
- レイヤー管理
- フィルターの活用
といった幅広い操作を求められるため、テキストで勉強したり、サンプル問題で練習したりして対策しておきましょう。
3.アドビ認定プロフェッショナル
受験料(税込) | 一般:10,780円 学生:8,580円 |
受験資格 | 特になし |
資格有効期限 | 特になし |
『アドビ認定プロフェッショナル』は、アドビ社のアプリケーションに関するスキルを測定する試験です(以前は『アドビ認定アソシエイト』という名称でしたが、2021年6月に変更されました)。
試験は、
- Adobe Illustrator CC
- Adobe Photoshop CC
といったアプリケーションごとに独立しており、合格すると世界共通の認定証を発行してもらえます。
出題内容は以下のとおり。
- デザインに関する基礎知識を求められる選択問題
- 実際にアプリケーションを使って操作を行う操作問題
著作権やファイル形式など、幅広い内容が出題されるため、しっかりと準備しておきましょう。
4.CGクリエイター検定
受験料(税込) | エキスパート:6,700円 ベーシック:5,600円 |
受験資格 | 特になし |
資格有効期限 | 特になし |
『CGクリエイター検定』は、CGを使うイラストレーターにおすすめの試験です。
- 映画
- アニメ
- ゲーム
などの分野でCGクリエイターとして活躍したい人は、受験してみるとよいでしょう。
試験では、以下のような幅広い内容が出題されます。
- 表現の基礎
- 2次元CG
- 3次元CG
- 知的財産権
- 関連知識
公式問題集などで網羅的に学習しておきましょう。
5.色彩検定
受験料(税込) | 1級:15,000円 2級:10,000円 3級:7,000円 UC級:6,000円 |
受験資格 | 特になし |
資格有効期限 | 特になし |
『色彩検定』は、色に関するさまざまな知識を問う試験です。
試験を通して配色のルールやテクニックを習得しておけば、イラスト制作において狙い通りのイメージを実現できるでしょう。
この検定は、次の4つのレベルに分かれています。
- 1級:色彩のプロを目指す人向け
- 2級:実務で活用したい人向け
- 3級:色について初めて学習する人向け
- UC級:ユニバーサルデザインを学びたい人向け
どの級にも受験資格はないため、自分のレベルや目的に合わせて選びましょう。
6.カラーコーディネーター検定試験
受験料(税込) | アドバンスクラス:7,700円 スタンダードクラス:5,500円 |
受験資格 | 特になし |
資格有効期限 | 特になし |
『カラーコーディネーター検定試験』は、ビジネスで役立つ実践的な知識を習得できる試験です。
- 商品デザイン
- パッケージデザイン
- 広告デザイン
- Webサイトデザイン
などに関わりたいイラストレーターは、受験を検討するとよいでしょう。
色に関する幅広い知識を問われるため、公式テキストなどで勉強しておくことが大切です。
7.ビジネス著作権検定
受験料(税込) | 初級:5,100円 上級:8,000円 |
受験資格 | 特になし |
資格有効期限 | 特になし |
『ビジネス著作権検定』は、クリエイターに欠かせない著作権に関する知識を問う試験です。
イラストレーターとして働くうえでは、他人の権利を侵害しないよう注意しなければなりません。
不正なコピーだけではなく、軽い気持ちで行ったことが法律違反に該当するケースもあるため、しっかりと理解しておくことが大切です。
不安な人は、この検定を通して
- 著作権法の概要
- 著作権で保護されるもの
- 著作権の保護期間
といった知識を習得しておきましょう。
イラストレーターの資格は必要に応じて取得しよう!
今回は、イラストレーターにおすすめの資格を紹介しました。
繰り返しになりますが、イラストレーターとして活躍するうえで、絶対に資格が必要というわけではありません。
とはいえ、資格取得を通してスキルや知識を習得することには意味があるため、必要に応じて受験を検討するとよいでしょう。
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