フリーランスエージェントを使わないで仕事を獲得することも可能です。
ただし、フリーランスエージェントを使わないことによるデメリットもあるため注意しましょう。
この記事では、
- フリーランスエージェントを使わないで仕事を獲得する方法
- フリーランスエージェントを使わないときの注意点
などについて詳しく解説します。
目次
フリーランスエージェントを使わないで仕事を獲得することは可能?
フリーランスエージェント以外の方法で仕事を獲得することもできます。
たとえば、個人で営業して企業と直接契約すれば、マージンを引かれない分、高収入を得られる可能性もあるでしょう。
しかし、それなりの実績とスキルがなければ、クライアントに信頼してもらえず、仮に契約できても低い単価になってしまうかもしれません。
フリーランスエージェントは、組織としての実績をもとにクライアント企業との信頼関係を構築しているため、安定した単価で案件を紹介してくれます。
マージンは引かれるものの、
- 営業
- 契約手続き
- 単価交渉
- キャリアカウンセリング
といったサポートを受けられるため、実はメリットのほうが大きいでしょう。
結論としては、フリーランスエージェントを軸として、その他の方法を組み合わせながら仕事を探すのがおすすめです!
フリーランスエージェントを使わないで仕事を獲得する方法
フリーランスエージェントを使わないで仕事を獲得する方法は、以下のとおり。
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
1.クラウドソーシングサイトを利用する
といったクラウドソーシングサイトを利用することは、フリーランスの基本です。
クラウドソーシングサイトには、次のようなメリット・デメリットがあります。
【クラウドソーシングサイトのメリット】
- プログラミングやデザインなどの幅広い案件がある
- 無料で登録できる
- 初心者歓迎という案件も多い
独立したばかりのフリーランスでも仕事を獲得しやすいことは、クラウドソーシングサイトの大きなメリットです。
在宅でできる仕事も多いため、副業を始めたい人もぜひ登録しておきましょう。
【クラウドソーシングサイトのデメリット】
- フリーランスエージェントと比較して単価は安い
- システム利用料が発生する
- 案件を探して応募する手間がかかる
登録や案件への応募には料金はかかりませんが、クライアントから受け取る報酬からはシステム利用料が差し引かれてしまいます。
システム利用料はクラウドソーシングサイトによって異なりますが、報酬額の5〜20%程度に設定されているケースが一般的です。
2.企業に直接営業する
営業に自信があるフリーランスは、企業から直接案件を受注するとよいでしょう。
直接営業のメリット・デメリットは次のとおり。
【直接営業のメリット】
- 直接契約できるため収入アップを狙える
- 大きなプロジェクトに関われる
直接契約できるため、仲介手数料やシステム利用料を支払う必要はありません。
保有するスキルや実績を示し、条件交渉に成功すれば、収入アップを図れます。
【直接営業のデメリット】
- 営業の手間がかかる
- スキルと経験がないと契約してもらえない
- 契約できても単価が低くなる可能性もある
営業の手間がかかることは、大きなデメリットです。
そもそも、どの企業がフリーランスを求めているかを把握することが難しいため、さまざまな企業へ地道にアプローチする必要があります。
フリーランスを求めている企業を見つけても、スキルや経験がなければ採用してもらうことは難しいでしょう。
3.Webサイトを開設して集客する
自分のWebサイトを開設しておけば、仕事獲得はもちろん、作品の発表や実績の公開など、さまざまな場面で役立ちます。
【Webサイトのメリット】
- 自由に情報を発信できる
- クライアントと直接契約できる
自分のWebサイトで集客すれば、クライアントと直接契約できるため、仲介手数料などは発生しません。
また、クラウドソーシングサイトなどとは異なり、写真やイラストを自由に掲載して、視覚的にアピールすることも可能です。
【Webサイトのデメリット】
- 開設に時間がかかる
- アクセスが集まるとは限らない
気軽に使える無料ブログもありますが、自由にカスタマイズしたい場合は、WordPressでWebサイトを構築する必要があります。
慣れていないと設定に時間がかかるため、すぐに開設したいときは詳しい人に依頼するのがおすすめです。
また、SEOを意識しながら継続的に記事を作成しなければ、なかなかアクセスは集まりません。
4.SNSを活用する
といった一般的なSNSのほか、WantedlyなどのビジネスSNSなどを活用して仕事を獲得する方法もあります。
【SNSのメリット】
- 無料で利用できる
- 拡散力がある
無料で気軽に利用できることは、SNSのメリットです。
フォロワーが増えれば、自分が発信した情報を多くの人へ届けることができます。
【SNSのデメリット】
- 継続的に発信する必要がある
- 単体で仕事を獲得することは難しい
SNSだけで仕事を獲得することは簡単ではありません。
プロフィール欄にWebサイトのURLを貼っておくなど、他の方法と組み合わせるのがおすすめです。
5.知人から紹介してもらう
知人や友人、フリーランス仲間から仕事を紹介してもらえるケースもあるため、横のつながりは大切にしておきましょう。
【紹介のメリット】
- 仕事探しの手間がかからない
- クライアントとの信頼関係を構築しやすい
すでにクライアントとの関係を構築している知人からの紹介であれば、信頼してもらいやすいでしょう。
【紹介のデメリット】
- 継続的に仕事を獲得することは難しい
- 失敗すると知人に迷惑がかかるケースもある
同じ知人から何度も仕事を紹介してもらえることは少ないでしょう。
紹介してもらった仕事を通して経験を積み、自分でも販路を広げることが重要です。
フリーランスエージェントを使わないほうがよい人
フリーランスエージェントを使わないほうがよい人の特徴は、以下のとおり。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
実務経験のない人
実務経験のない人は、フリーランスエージェントを使わないほうがよいでしょう。
フリーランスエージェントを使う場合、最低でも1〜2年の実務経験を求められるのが一般的で、実務経験がない場合は、仕事を紹介してもらえないことが多いからです。
もし、実務経験がない状態で仕事を受注したい場合は、クラウドソーシングサイトの利用がおすすめです。初心者でも仕事を受注できるので、実績を積み上げられます。
とはいえ、企業で実務経験を積むのが最も確実なため、数年間の経験を積んでから独立するのがよいでしょう。
マージン(手数料)を引かれたくない人
マージン(手数料)を引かれたくない人には、フリーランスエージェントの利用はおすすめできません。
フリーランスエージェントへの登録や利用は無料ですが、報酬からはマージンが引かれます。
フリーランスエージェントはマージンで稼いでいるため、案件紹介や面談対策、カウンセリングといった有料級のサービスを無料で提供できるのです。
もし、個人で営業して案件を獲得できるなら、マージンを引かれることなく、多くの報酬を得られるでしょう。
ただし前述のとおり、フリーランス個人で企業と直接契約することは簡単ではありません。また、フリーランスエージェントは、一般には非公開の高単価案件を保有していることもあります。
個人で獲得できる案件や現在受注している案件の単価と、エージェント経由の案件の単価を比較し、より条件のよいものを選ぶことが重要といえるでしょう。
自分で案件を獲得できる人
自らクライアントと交渉して案件を獲得できる人は、フリーランスエージェントを利用しなくてもよいでしょう。
個人で案件を受注できれば、マージンを取られることはなく、スムーズに案件に参画できます。
しかし、個人で案件を獲得するには、以下のようなものが必要です。
- コミュニケーション能力
- 営業力
- 実務経験
- スキル・実績
- 人脈
実績やスキルがあり、営業や単価交渉といったコミュニケーションを取れる自信のある人は、エージェントを使わなくてもよいでしょう。
事務的な処理が得意な人
事務的な処理が得意な人は、フリーランスエージェントを利用しなくてもよいでしょう。
事務的な処理とは、主に以下のような作業のことです。
- 契約関係の手続き(契約書・請求書・納品書の作成など)
- 税務関係の手続き(確定申告・源泉徴収など)
企業への営業や実際の作業、事務手続きなど、多くのタスクを自分でこなすのは大変です。
フリーランスエージェントは上記のような作業をサポートしてくれるため、登録することで本来の業務に集中できます。
しかし、事務作業が得意な人やアシスタントがいる人などは、エージェントを使わなくてもよいでしょう。
フリーランスエージェントを使ったほうがよい人
以下のような人は、フリーランスエージェントを使ったほうがよいでしょう。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
営業の手間を省きたい人
営業の手間を省きたい人は、フリーランスエージェントを利用するとよいでしょう。
フリーランスエージェントに登録しておけば、自分の希望に合った案件を紹介してくれるため、
- 案件を探す時間
- 案件に応募する時間
を作業時間に当てられます。
また、個人では見つけられない非公開求人や高単価の案件も紹介してくれるため、条件のよい案件を効率的に確保できます。
営業に苦手意識をもつ人や、作業時間を確保したい人などは、フリーランスエージェントの活用を検討するとよいでしょう。
収入を安定させたい人
フリーランスエージェントを活用すれば、収入を安定させることができます。
高単価案件を受注できるのはもちろん、継続的に案件の紹介を受けられるからです。
フリーランスの場合、
- 案件が急になくなってしまう
- 次の仕事が見つからない
というリスクがあります。
収入や案件の確保を安定させたい人は、フリーランスエージェントを活用して、常に仕事を紹介してもらえるようにしておくのがおすすめです。
相談できる相手を求める人
フリーランスエージェントでは、案件の紹介だけでなく以下のようなサポートも受けられます。
- 案件参画中のフォロー
- クライアントとの交渉
- キャリア相談
フリーランスとして働く場合、自身のキャリア形成やトラブルへの対応などを、すべて自分で行わなくてはなりません。
不安な部分を相談したり、キャリアに関するアドバイスをもらえたりすることは、フリーランスエージェントを利用する大きなメリットといえるでしょう。
フリーランスになって間もない人
フリーランスになって間もない人は、エージェントを活用するのがおすすめです。
独立したばかりの人は実績や経験が少ないため、案件の獲得方法や事務的な処理など、わからないことが多く、収入や働き方を安定させるのが困難といえます。
フリーランスエージェントを活用すれば仕事探しや事務作業をサポートしてもらえるため、案件に集中できます。
フリーランスとしての生活や仕事に慣れるまでは、フリーランスエージェントを活用するとよいでしょう。
使わないほうがよいフリーランスエージェントの特徴
フリーランスエージェントには多くのメリットがありますが、利用するサービスを選ぶときは注意しましょう。
使わないほうがよいフリーランスエージェントの特徴は、次のとおり。
以下、それぞれの特徴について解説します。
報酬金額が経験やスキルとマッチしない
フリーランスとしての経験や実績があるほど、年収は高くなるのが一般的です。
スクールに通ったり独学したりして自身の市場価値を上げ、年収アップを狙うフリーランスも多いでしょう。
しかし、フリーランスエージェントによっては、経験やスキルに見合わない報酬金額を提示してくる場合があります。
キャリアアップや報酬アップを目指すなら、自分の市場価値を把握し、相場にマッチしない報酬金額を提示してくるエージェントは利用しないほうがよいでしょう。
保有している案件数が少ない
保有している案件数が少ないフリーランスエージェントは、あまりおすすめできません。
フリーランスとして働く場合、案件の獲得が何より重要ですが、案件数が少ないフリーランスエージェントを利用してしまうと、希望に合う仕事を受注できない可能性もあります。
確実に案件を確保するためには、案件数の豊富なフリーランスエージェントを利用するか、複数のエージェントを併用するのがおすすめです。
対応が悪い
対応がよくないフリーランスエージェントも存在します。
次のようなエージェントには注意しましょう。
- 連絡が遅い
- 条件と違った案件ばかり提案してくる
- クライアントとのコミュニケーションを制限してくる
- 単価交渉などをしてくれない
スキルや年収を向上させるためにも、自分に合ったエージェントを利用することが大切です。
対応が悪いと感じたら、別のエージェントに登録したり、担当者の変更を依頼したりしましょう。
フリーランスエージェントを使わないでもOK!
今回は、フリーランスエージェントを使わずに仕事を獲得する方法を紹介しました。
クラウドソーシングサイトやSNSを活用すれば、エージェントに登録せずに案件を獲得できます。
ただし、営業や事務作業の手間がかかるため、慣れないうちはフリーランスエージェントを使って仕事を探したほうが効率的でしょう。