バーチャルオフィスは、事業を始めるために必要な住所や電話番号を借りられるサービスとして注目されています。
うまく利用することで多くのメリットを得られますが、デメリットもあるため注意が必要です。
この記事では、
- バーチャルオフィスで電話番号を取得するメリット・デメリット
- 取得できる電話番号の種類
などについて具体例を挙げて解説します。
目次
バーチャルオフィスで電話番号を取得できる?
バーチャルオフィスとは、事務所を借りることなく、住所や電話番号だけをレンタルできるサービスです。
実際に人気エリアで事務所を借りると、初期費用だけではなく毎月高額な賃料が発生します。バーチャルオフィスであれば、コストを抑えながら必要なサービスだけを利用できるでしょう。
バーチャルオフィスでは電話番号をレンタルできる!
多くのバーチャルオフィスでは電話番号をレンタルできます。
ただし、基本的に受信専用の電話番号なので発信はできません。
- 電話転送
- 電話代行
などサービスもあるため、必要に応じて利用するのがおすすめです。
また、バーチャルオフィスで取得した電話番号は、法人登記に利用したり、ネットショップに記載したりすることもできます。
プライベートの電話番号を公開することなく、連絡先として使用できるため、起業や副業、新規事業の立ち上げの際に利用する人が増えてきました。
バーチャルオフィスで借りられる電話番号のタイプ
取得できる電話番号は、バーチャルオフィスによって異なります。
- 東京なら「03〜」
- 大阪なら「06〜」
など、基本的にはバーチャルオフィスの拠点があるエリアの市外局番から始まる固定電話番号をレンタル可能。
ただし、エリア内に自分の活動拠点がない場合は、「050」から始まる番号になるのが一般的です。
以下、具体例を挙げて解説していくのでチェックしておきましょう。
DMMバーチャルオフィスでレンタルできる電話番号
料金(税込) | 660円〜/月 (入会金:5,500円) |
主なサービス | 住所貸し 郵便物転送 固定電話 |
主な拠点 | 渋谷 銀座 梅田 名古屋 福岡 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
『DMMバーチャルオフィス』では拠点ごとに、以下のような市外局番から始まる受信専用の固定電話番号を借りることができます。
- 渋谷店・銀座店:03〜
- 大阪梅田店:06〜
- 福岡天神店:092〜
- 名古屋店:052〜
ただし、市外局番の提供区域内に自宅や事務所などの活動拠点がない場合は、「050」から始まる番号が提供されます。
活動拠点とは、個人の場合は自宅、法人の場合は本社・支社・営業所など、活動の実態がある場所のことです。
エリア内に本社や自宅以外の事務所などがある場合は、活動拠点証明書の提出が必要になるため準備しておきましょう。
『DMMバーチャルオフィス』の詳細や口コミ・評判をチェック>>
▼公式サイトはこちら
レゾナンスでレンタルできる電話番号
料金(税込) | 1,650円〜/月 (入会金:5,500円) |
主なサービス | 住所貸し 郵便物転送 固定電話 有人受付システム |
主な拠点 | 渋谷 新宿 銀座 浜松町 横浜 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
『レゾナンス』でも同様に、取得できる電話番号は活動拠点があるエリアの市外局番から始まる番号です。
受信専用で
- 東京:03〜
- 横浜:045〜
で始まる電話番号を借りられます。
ただし、その区域内に活動拠点がない場合は、「050」から始まる番号になるので注意が必要です。
エリア外で転送電話を希望する人は、活動拠点証明書を提出しなければなりません。
▼公式サイトはこちら
GMOオフィスサポートでレンタルできる電話番号
料金(税込) | 660円〜/月 |
主なサービス | 住所貸し 郵便物転送 |
主な拠点 | 東京(渋谷・新宿・銀座・青山・秋葉原) 神奈川(横浜) 愛知(名古屋) 大阪(梅田) 京都 福岡 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
基本サービスとしての電話番号レンタルはなく、『03plus』というサービスを紹介してもらえます。
『03plus』は、固定電話番号を取得してスマートフォンで利用できるIP電話アプリです。通信環境が整っていれば、着信と発信ができます。
このサービスも上記2社と同じく、取得できる電話番号は活動拠点があるエリアの市外局番から始まる番号です。
東京エリアに自宅や事務所があれば「03」から始まる電話番号を利用できるほか、全国12都道府県の主要な局番を利用することも可能。
提供エリア外の住所で申し込む場合は「050」から始まる電話番号になります。
また、東京23区内に活動拠点がない場合でも「03」から始まる番号を利用できるオプションサービスもあるため、必要な場合は検討するとよいかもしれません。
『GMOオフィスサポート』の詳細や口コミ・評判をチェック>>
▼公式サイトはこちら
バーチャルオフィスで電話番号を借りるメリット
バーチャルオフィスで電話番号を借りることには、以下のようなメリットがあります。
それぞれのメリットについて順番に見ていきましょう。
1.プライベートの電話番号を公開する必要がなくなる
バーチャルオフィスで電話番号を借りれば、プライベートの電話番号を公開する必要はありません。
名刺やWebサイトに個人情報である電話番号を載せることで、さまざまなリスクが生じる可能性もあります。
プライバシーを守るという観点からも、バーチャルオフィスの電話サービスを利用するのがおすすめです。
着信があった場合は、指定の電話番号へいつでも自動転送してくれるため、外出先でも電話対応が可能です。
相手に転送電話だと知られることはないので安心して利用できるでしょう。
2.市外局番から始まる番号のほうが信頼されやすい
名刺やWebサイトに、携帯電話番号ではなく市外局番から始まる番号を記載するほうが信頼されやすいでしょう。
クライアントとしては、問い合わせ先が携帯電話だと連絡しにくいと感じたり、不安に思ったりするケースもあるかもしれません。
住所や固定電話番号といった基本的な情報をしっかり記載することで、クライアントからの信用を得やすく、事業拡大も期待できるでしょう。
3.口座開設や法人登記に利用できる
バーチャルオフィスで借りた電話番号は、口座開設や法人登記に利用できます。
固定電話を設置する手間や費用をかけずに必要な手続きをスムーズに行えることは、バーチャルオフィスの魅力といえるでしょう。
サービスによって異なりますが、電話番号は1〜7営業日ほどで利用開始できます。
また、法人登記に関する書類作成や手続きを代行するサービスもあるので、必要に応じて利用するとよいでしょう。
バーチャルオフィスで電話番号を借りるデメリット
さまざまなメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。
以下、それぞれのデメリットについて解説していきます。
1.転送電話の通話料が自己負担になる
基本的に転送電話の通話料は自己負担になるため、転送回数が多いほど通話料は高くなります。
たとえば、『DMMバーチャルオフィス』の料金体系は以下のとおり。
- 携帯電話への転送料金:17.6円/1分(税込)
- 固定電話への転送料金:8.8円/3分(税込)
転送電話サービスを利用する際は、料金体系をしっかりと比較・検討しましょう。
2.バーチャルオフィスの契約が終了するとその番号が使えなくなる
バーチャルオフィスで提供される電話番号は、契約が終了すると使えなくなります。
新たに電話回線を契約すると、電話番号が変わってしまうため注意しましょう。
- 名刺の刷り直し
- 取引先への連絡
など、さまざまな手間やコストが発生するため注意が必要です。
3.活動拠点がないと050番号になる
市外局番の提供エリア内に自宅や事務所などの活動拠点がないと、「050」から始まる番号になります。
バーチャルオフィスの住所は、固定電話番号の利用拠点として認められていないからです。
とくに市外局番にこだわりがなければ問題ありませんが、「03」から始まる電話番号を使いたい場合は、区域内に活動拠点がなくても市外局番を使えるサービスを利用するとよいでしょう。
バーチャルオフィスを利用して電話番号を取得しよう!
今回は、バーチャルオフィスで借りられる電話番号について詳しく解説しました。
バーチャルオフィスで電話番号をレンタルすることには、プライバシーを守りながら連絡先として利用できる、クライアントの信用を得やすい、といったメリットがあります。
さまざまなバーチャルオフィスがあるため、自分に合ったサービスを選んで利用しましょう。