主語と述語のねじれとは?例文を使って改善方法を解説

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主語と述語の「ねじれ」とは?例文で解説

主語と述語のねじれは、読者がストレスを感じる原因のひとつです。

この記事では、

  • 「ねじれ」とはどのような状態か?
  • 「ねじれ」はなぜ発生するのか?
  • 「ねじれ」の発生はどう防げばよいのか?

といった内容を解説します。

読みやすい文章を書いて読者を獲得したい人は、ぜひ参考にしてください。

主語と述語のねじれとは?

「ねじれ」とは、主語と述語が正しく対応していない状態のことです。たとえば次のような文は、主語と述語が結びついていない「ねじれ文」といえます。

例文(改善前)
彼の特技は、英語を話します

主語「彼の特技は」と述語「話します」が正しく結びついていないため、違和感がありますよね。

以下のように改善しましょう。

例文(改善後)
彼の特技は、英語を話すことです
彼は、英語を話すことを得意としています

主語と述語が正しく対応した文になり、読みやすくなりました。

ねじれのある文章は読みにくく、読者がストレスを感じて離脱してしまう可能性もあるため注意しましょう。

主語と述語のねじれが発生する3つの原因

主語と述語のねじれが発生する原因として、次のようなことが挙げられます。

  1. 文の構造が複雑すぎる
  2. 主語を省略している
  3. 受動態と能動態を使い分けていない

それぞれの原因について、例文を見ながら確認していきましょう。

1.文の構造が複雑すぎる

文の構造が複雑すぎることは、ねじれが発生する大きな原因です。

次の例文を読んでみてください。

例文(改善前)
彼はメンバーを車で送迎しますが、私の役割はメンバー全員が帰ったあと、忘れ物がないか確認して、部屋の掃除をします

主語「私の役割は」と述語「掃除をします」が正しく結びついていません。

主語と述語の組み合わせが複数あり、文の構造がやや複雑であることが、ねじれ発生の原因といえるでしょう。

以下のように改善してみます。

例文(改善後)
彼はメンバーを車で送迎します。私はメンバー全員が帰ったあと、忘れ物がないか確認して、部屋の掃除をします

ねじれを解消しつつ、2文に分割しました。

ちなみに、文の構造は次の3つに分けられます。

主語と述語のねじれの原因(文が複雑すぎる)
  • 単文:主語と述語の組み合わせが1つだけの文
  • 重文:主語と述語の組み合わせが2つ以上あり、対等な関係で並んでいる文
  • 複文:主語と述語の組み合わせが2つ以上あり、対等ではない関係になっている文

単文ばかりでは稚拙な印象を与えてしまいますが、重文や複文を多用すると複雑で読みにくい文になってしまうため注意が必要です。

2.主語を省略している

主語を省略できることは、日本語の大きな特徴です。

主語を省略することで文章がスマートになる場合もあるのですが、以下のように、ねじれが発生する可能性もあるため注意しましょう。

例文(改善前)
私は彼と同じ職場で働いている。私が上司に怒られているとき、よく笑っている

文法的には間違っていませんが、怒られているのに「笑っている」のは、文脈として違和感がありますよね。

実は、「彼は」という主語が省略されているために、主語「私が」と述語「笑っている」が間違って結びついてしまい、違和感が生まれているのです。

複数の登場人物がいる場合は、主語を明確にしたほうが読みやすいケースも多いでしょう。

例文(改善後)
私は彼と同じ職場で働いている。私が上司に怒られているとき、彼はよく笑っている

3.受動態と能動態を使い分けていない

受動態と能動態の使い分けにも注意が必要です。

次の例文を読んでみてください。

例文(改善前)
私が書いた記事は、会社のホームページに掲載している

主語である「記事は」に対する述語が「掲載している」となっているため、違和感があります。

生物ではないものを主語にする場合は、以下のように受動態で表現するのが適切です。

例文(改善後)
私が書いた記事は、会社のホームページに掲載されている

受動態を使って、主語と述語のねじれを解消しました。

主語と述語のねじれを防止する2つのポイント

主語と述語のねじれを防ぐためには、以下2つのポイントを意識しましょう。

  1. 無駄な言葉を削って1文を短くする
  2. スムーズに書けたときほど丁寧に推敲する

それぞれのポイントについて、順番に解説していきます。

1.無駄な言葉を削って1文を短くする

無駄な修飾語が多かったり、文の構造が複雑だったりすると、主語と述語のねじれは発生しやすいでしょう。

次の例文を読んでみてください。

例文(改善前)
私が大切にしているのは、できるだけクライアントに直接会って、対面で話をすることを心がけているのだが、その日もクライアントに電話をしてアポイントを取り、会社の外に停めてある車に乗ってクライアントの会社へ向かった。

主語「大切にしているのは」と述語「心がけている」が結びついていません。

文の前半と後半で逆の内容になっているわけではないため、「が」を使って文をつなぐのも不適切です。

以下のように、ねじれを解消しつつ、単文に分解してみましょう。

例文(改善中)
私が大切にしているのは、できるだけクライアントに直接会って、対面で話をすることだ。その日もクライアントに電話をしてアポイントを取り、会社の外に停めてある車に乗ってクライアントの会社へ向かった。

ねじれは解消されましたが、無駄な言葉が多く、ダラダラとした印象を受けますよね。

次のように、贅肉の部分を消してシンプルな文章にしてみましょう。

例文(改善後)
私が大切にしているのは、できるだけクライアントと対面で話をすることだ。その日もアポイントを取り、車でクライアントの会社へ向かった。

削除した部分は以下のとおり。

  • 「直接会って」:「対面で」と書けば「直接会う」ことは伝わる
  • 「クライアントに電話をして」:「電話」を強調する必要がなければ削除
  • 「会社の外に停めてある」:車を停めてあるのは当然「会社の外」
  • 「乗って」:車で行くなら「乗る」のは当然

無駄な装飾が少ない文章を書けば、主語と述語の関係がわかりやすくなるため、ねじれの発生を防ぎやすいでしょう。

2.スムーズに書けたときほど丁寧に推敲する

  • 悩まずスムーズに書けた
  • 役立つ内容を書けた

などと感じるときほど、丁寧に読み直しましょう。

調子がよいときは、細かい部分を気にせず勢いで書き進んでしまうケースも多いため、主語と述語のねじれや変換ミスなどが意外と頻発します。

主語と述語のねじれをなくして読みやすい文章を書こう!

今回は、主語と述語のねじれが発生する原因や、改善のポイントを紹介しました。

主語と述語が正しく対応していない文章は読みにくく、読者がストレスを感じてしまいます。

言葉の関係性を常に意識しながら、ねじれのない読みやすい文章を書きましょう。

読みやすい文章を書くコツについては次の記事でまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。

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