冗長表現とは、不必要な言葉が多く無駄に長い表現のことです。
冗長表現を多用すると、幼稚な文章という印象を読者に与えてしまい、記事の信憑性まで疑われるかもしれません。
この記事では、冗長表現をシンプルに言い換えるポイントを例文付きで解説しますので、ぜひ参考にしてください!
目次
冗長表現とは?
冗長な文章には、一般的に次のような特徴があります。
- 無駄な言葉や説明が多い
- 似たような用語が何度も登場する
以下の例文を読んでみてください。
意味はわかりますが、無駄な説明が多く、ダラダラとした印象を受けますよね。
次のように改善してみましょう。
改善のポイントは以下のとおり。
- 「家の近くにある」:「5分」と書くだけで近いことがわかる
- 「約5分くらい」:「約」と「くらい」のどちらかを書けばOK
- 「することができる」:連続すると冗長に感じられる
- 「体育館に併設されている」:体育館の話であることが明らかなため「体育館に」を削除
詳しく説明しようとして言葉を詰め込んでしまい、逆にわかりにくい文章になるケースもあるため注意しましょう。
なぜ冗長表現を使ってしまう?
- 丁寧に説明したい
- 文字数を増やしたい
という気持ちが強いと、冗長表現を使いがちです。
文法的な間違いはないとしても、読みにくい文章になってしまうため注意しましょう!
冗長表現を使うことによるデメリット
冗長表現が多いことによるデメリットは以下のとおり。
- 読者がストレスを感じる
- 文章を最後まで読んでもらえない
- 重要な情報が伝わらない
Webライティングの場合、読者が途中で離脱すると検索エンジンの評価が下がってしまいます。
無駄な情報が多く、本当に伝えたい内容が伝わらないケースもあるでしょう。
記事を書き終えたら冗長表現がないか確認して、文章の精度を高めることが大切です!
5種類の冗長表現の改善方法を例文付きで解説
冗長表現には以下のような種類があります。
- 類語重複
- 冗長な文末表現
- 二重敬語
- 二重否定
- 同じ単語の連続
それぞれの改善方法について具体的にチェックしていきましょう。
1.類語重複を改善しよう
類語重複とは、同じような意味の言葉を重ねて使うことです。
たとえば、次の文章を読んでみてください。
「繰り返す」と「反復」は同じ意味のため、どちらかを書けば十分ですね。
以下のような表現も類語重複ですので注意しましょう。
2.冗長な文末表現を避けよう
冗長な文末表現とは以下のような文章です。
「〜することができる」という表現を使ってもOKですが、何度も登場すると冗長に感じられる場合もあります。
以下の記事で詳しく解説しているので、気になる人は読んでみてください。
次のような表現を多用することも避けましょう。
3.二重敬語を改善しよう
二重敬語とは、敬語を無駄に重複して使うことです。
次の例文では、「おっしゃる」と「られる」という敬語が重複しています。
とくにビジネスシーンでは二重敬語に注意しましょう。
以下のような表現にも要注意。
4.二重否定を改善しよう
二重否定を多用すると、以下のような回りくどい文章になってしまいます。
OK例のように、肯定文で書いたほうがシンプルに伝わりますよね。
ただし、二重否定を上手に使えば、「強い肯定」を表現できます。
次の例文では、二重否定を用いて「成功する」ことを強調しています。
二重否定は乱用するのではなく、必要なポイントでのみ使うようにしましょう。
5.同じ単語の連続は避けよう
同じ単語の繰り返しにも注意が必要です。
NG例では「文章」という単語が2回登場しています。
意味は通じますがくどい文章になってしまうため、OK例のように書き直しましょう。
さらに端的に、次のような表現もできます。
端的にすることで、この文で一番伝えたい「シンプルさ」という言葉を強調できます。
このように、冗長表現を削除することは、重要な情報を読者に伝えるうえでも大切なのです。
記事構成上の冗長表現にも注意しよう
ここまで、1つの文中での冗長表現を改善するポイントを紹介しましたが、記事全体としても冗長にならないよう注意が必要です。
とくに、以下のような点に注意しましょう。
- すでに解説した内容を何度も繰り返す
- すでに読者が知っている内容を長々と説明する
- 前置きが長すぎてなかなか結論に到達しない
読者が知りたいと思っている内容(=検索ニーズ)をしっかりと把握し、適切な情報を発信するよう心がけましょう。
必要のない言葉は省略してシンプルな文章を書こう!
以上、冗長表現を改善するポイントを紹介しました。
文字数を稼ごうとしてついつい言葉を詰め込んでしまいがちですが、読みにくい文章になってしまっては意味がありません。
本当に伝えたい内容が正しく伝わるよう、シンプルな文章を心がけましょう。
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