最後まで読んでもらえる記事を書くためには、シンプルな文章を意識することが大切です。
- 無駄な情報が多すぎる
- 接続詞や冗長表現が多すぎる
といった文章では、最後まで読んでもらえないでしょう。
とくに、Webサイトやブログの記事を書く際は注意が必要です。
Webサイトやブログの文章は無料で気軽に読めるため、離脱も気軽にできてしまいます。
この記事では、シンプルな文章を書くための8つのテクニックを紹介します。
簡単に実践できるものばかりですので、ぜひ参考にしてください!
目次
シンプルな文章を書くための8つのテクニック
シンプルな文章を書くために、次のようなポイントに注意しましょう。
- 「一文一義」を意識する
- 「一段落一義」を意識する
- 読者を信じて不要な言葉を削除する
- 箇条書きを用いる
- 接続詞を使いすぎない
- 「PREP型」を使って結論を先に書く
- 修飾語と被修飾語を近づける
- 冗長表現を避ける
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
1.「一文一義」を意識する
「一文一義」とは、1つの文中に書く情報を1つだけに絞ることです。
1つの文に多くの情報を盛り込むと、意味を読み取りにくくなってしまいます。
次の例文を読んでみてください。
意味がわからないわけではありませんが、1文が長すぎて読みにくいですよね。一番伝えたいことが何なのかも、よくわかりません。
以下のように、短い文に分割してみましょう。
一文一義を意識して、3文に分割してみました。
長すぎる文は、1文80文字程度となるように調整すると、読みやすい文章になるでしょう。
2.「一段落一義」を意識する
シンプルな文章を書くためには、1つの段落内にいくつもの内容を詰め込まないように配慮することも大切です。
一文一義と同様、「一段落一義」を意識しましょう。
Webサイトやブログにおいては、見出し(h2)や小見出し(h3・h4)が段落に該当します。内容ごとに小見出しを設置すると、読みやすい記事になるでしょう。
見出しだけ読めば文章全体の内容をざっと把握できるのがベストです。
3.読者を信じて不要な言葉を削除する
丁寧に説明しようとするあまり、多くの言葉を盛り込みすぎて、逆に読みにくくなってしまうケースがあります。
たとえば、以下の文を読んでみてください。
意味はわかりますが、ダラダラと説明している印象も受けますよね。
無駄な説明を削除して、次の文のようにシンプル化してみましょう。
削除のポイントは以下のとおり。
- 「自宅の」:「自分の部屋」と書くだけで「自宅」であることは伝わる
- 「家の外に停めてある」:自転車を停めているのは当然「家の外」
- 「くらい」:「約」と「くらい」のどちらかを書けばOK
- 「帰ってきた」:気分転換をしたら「帰ってくる」のは当然
重複している説明や書かなくても読者が想像できる内容を削除しました。
文脈などから書かれていない内容を想像できるケースも多いため、無駄な説明はできるだけ排除するようにしましょう。
4.箇条書きを用いる
箇条書きは、文章をシンプル化する方法のひとつです。
まずは次の例文を読んでみてください。
箇条書きを用いると、以下のような文章になります。
箇条書きにすることで、文章の構成を視覚的に理解しやすくなりました。
Webサイトやブログの文章は、サクサク読み進めてもらうことが重要であるため、並列的な情報は箇条書きで書くとよいでしょう。
箇条書きのポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
5.接続詞を使いすぎない
接続詞の使用を最小限にすることも、シンプルな文章を書くための重要なポイントです。
以下の例文を読んでみてください。
極端な例ではありますが、接続詞が多用されているため、シンプルな文章には見えません。
次のように修正してみましょう。
2文を1文にまとめたり、不要な接続詞を削除したりして、シンプルにしてみました。
とくに、「そのため」や「また」という接続詞は多用しがちなため、注意しましょう。
6.「PREP型」を使って結論を先に書く
「PREP型」とは、次のような流れで書く文章のことです。
- Point:結論
- Reason:その理由・根拠
- Example:具体例
- Point:最終的な結論
最初に結論を書いて読者を引き込むのが、PREP型の大きな特徴です。
何かの答えや情報を探している読者に対してとくに有効であるため、Webライティングにおいて頻繁に用いられます。
「文章の基本は起承転結である」といわれますが、
- 結論までが長くなってしまう
- 文章力がないと読者が途中で飽きてしまう
というデメリットがあるため、情報を提供するような記事にはあまり向いていません。
例文で確認してみましょう。まずは、起承転結で書かれた次の文章を読んでみてください。
PREP型に書き直してみましょう。
PREP型を用いれば、ライティングが苦手な人でもシンプルな文章を書けるため、ぜひ試してみてください。
7.修飾語と被修飾語を近づける
シンプルでわかりやすい文章を書くためには、修飾語と被修飾語を近づけることも大切です。
たとえば、次の文を読んでみてください。
じっくり読めば意味はわかりますが、一瞬、「表紙の絵が美しい彼女」と誤読しそうになりますよね。
「表紙の絵が美しい」という部分は「本」を修飾しているため、次の文のように近づけましょう。
- 修飾語と被修飾語
- 主語と述語
などの係り受けについては次の記事で詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
8.冗長表現を避ける
冗長表現とは、無駄な言葉が多くダラダラとした表現のことです。
たとえば、次の文章には多くの冗長表現が含まれています。
冗長表現を改善して、次のように書き換えてみましょう。
修正のポイントは以下のとおり。
- 「まず最初に」:「まず」と「最初に」のどちらかを書けばOK
- 「することができる」:多用するとダラダラとした印象になる
冗長表現については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
シンプルな文章構成を考えるポイント
最後まで読んでもらうためには、文章の構成をシンプルにすることも重要です。
ある程度の構成を決めておかなければ、無駄な文が多くなったり、同じ内容を繰り返し書いてしまったりして、シンプルな文章を書けません。
書く前にざっくりと構成を決めておけば、伝えたい内容が明確になり、スムーズに文章を作成できるでしょう。
シンプルな文章を書くための型
基本型「リード文+本文+まとめ」を活用すれば、簡単に文章構成を作成できます。
作文が苦手な人でもシンプルな文章を書けるため、ぜひ活用してみてください。
次の記事で詳しく解説しています。
シンプルな文章を書くための練習方法
シンプルな文章を書けるようになるために、次のような方法でトレーニングしましょう。
1.参考書で勉強する
『シンプルに書く!』はタイトルのとおり、シンプルな文章を書く方法を教えてくれる参考書。
すぐに使えるテクニックが紹介されているため、ライターの仕事を始めたい人に最適です。
- 物事を説明するのが苦手
- 伝えたい内容が伝わらない
という人は読んでみるとよいでしょう。
2.文章を書く機会を増やす
知識を詰め込むだけではなく、実際に文章を書かなければスキルアップできません。
普段からできるだけ文章を書くようにしましょう。
日記でも問題ありませんが、できれば人に読まれる前提で書くのがおすすめです。
無料ブログなどを活用して文章を書き、どんどん公開していきましょう!
シンプルな文章で読者を獲得しよう!
今回は、シンプルな文章を書くためのテクニックを紹介しました。
- 強調したい
- 文字数を増やしたい
という気持ちがあると、とくに無駄の多い文章になりがちですので注意しましょう。
次の記事では、読みやすい文章を書くコツを紹介していますので、あわせて読んでみてください。
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