事業に関連する場合は、新聞代を経費計上できます。
この記事では、主に個人事業主やフリーランス向けに、
- 新聞代を経費計上するときのポイント
- 勘定科目や仕訳例
などを紹介しますので、チェックしておきましょう。
目次
個人事業主が新聞代を経費計上できるケース
そもそも経費とは、事業に関連する費用のことです。
新聞代についても、事業を進めるうえで必要だと言い切れる場合は、経費計上できます。
たとえば次のような場合は、経費として認められるでしょう。
以下、それぞれのケースについて勘定科目や仕訳例を紹介します。
情報収集のために定期購読する場合
情報収集は、フリーランスや個人事業主にとって重要な作業のひとつです。
- ライターとして記事を書くため
- マーケターとして経済状況を理解するため
- コンサルタントとして業界情報を得るため
といった目的で新聞を定期購読する場合は、経費として認められるでしょう。
日経新聞や業界新聞など、自分の事業に関連するものは経費計上してOKです。
スポーツ新聞は一般的には経費として認められにくいのですが、たとえば、スポーツ関連の記事を書いている場合などは、経費として計上できます。
勘定科目・仕訳例
借方 | 貸方 | 摘要 |
新聞図書費 4,900円 | 普通預金 4,900円 | 新聞代 |
新聞代は、勘定科目「新聞図書費」として処理するのが一般的です。
日経新聞などを定期購読し、事業専用口座から支払う場合は、上記のように仕訳しましょう。
経営している店舗などに置く場合
経営している
- 店舗
- 喫茶店
- 美容院
- シェアオフィス
などに置いて利用者が読めるようにする場合は、新聞代を経費計上できます。
勘定科目・仕訳例
借方 | 貸方 | 摘要 |
新聞図書費 3,800円 | 普通預金 3,800円 | 新聞代 |
美容院に置くための新聞を定期購読する場合は、上のように仕訳します。
客層に合わせる必要があるため、スポーツ新聞なども経費として認められやすいでしょう。
新聞代と同様、漫画代や雑誌代なども経費計上できます。
駅やコンビニで買う場合
定期購読ではなく、駅やコンビニで新聞を買う場合も経費計上してOKです。
勘定科目・仕訳例
借方 | 貸方 | 摘要 |
雑費 200円 | 現金 200円 | 新聞代 |
駅で日経新聞を購入して現金で支払った場合は、上記のように「雑費」として仕訳しましょう。
勘定科目に関する絶対的なルールはないため、「新聞図書費」として計上しても問題ありません。
デジタル新聞を購読する場合
- 日経電子版
- 読売プレミアム
など、デジタル新聞を購読する場合も経費計上できます。
勘定科目・仕訳例
借方 | 貸方 | 摘要 |
通信費 4,500円 | 普通預金 4,500円 | デジタル新聞代 |
デジタル新聞を購読する場合は、勘定科目「通信費」として仕訳しましょう。
「新聞図書費」として処理してもOKです。
新聞代を経費計上するときの3つの注意点
新聞代を経費計上するときは、次のような点に注意しましょう。
以下、それぞれの注意点について簡単に解説します。
1.必要に応じて按分しておく
経費として認められるのは、事業に関する費用のみです。
節税したいからといって、なんでもかんでも経費とするのは避けましょう。
必要に応じて按分しておくことも大切です。
たとえば、情報収集のために新聞を定期購読しているが、自分以外の家族も同じ新聞を読んでいるという場合は、新聞代の50%を経費とするなど、費用の一部だけを経費計上すると指摘を受けにくいでしょう。
勘定科目・仕訳例
借方 | 貸方 | 摘要 |
新聞図書費 2,500円 | 普通預金 2,500円 | 新聞代(按分比率50%) |
定期購読料5,000円のうち50%を経費計上する場合は、上記のように仕訳します。
忘れないよう、摘要欄に按分比率を記載しておくとよいでしょう。
残りの50%については事業と無関係であるため、仕訳する必要はありません。
2.勘定科目のルールを設定しておく
新聞代を経費計上するとき、どの勘定科目を使って仕訳しても問題ありませんが、自分なりのルールは設定しておきましょう。
ルールに従って計上することで、何にどのくらいの費用がかかっているかを分析しやすくなります。
新聞代に限りませんが、仕訳が面倒だからといって安易に「雑費」で処理するのは避けましょう。
3.実態のない新聞代を経費計上するのはNG
当然ですが、
- 実態のない新聞代
- 事業と無関係の新聞代
を経費計上するのはNGです。
脱税行為として罰則を受ける可能性もあるため注意しましょう。
新聞代を正しく経費計上して節税につなげよう!
今回は、新聞代を経費計上するときのポイントを紹介しました。
仕事に関連する新聞代は経費計上してOKです。
さまざまな費用を経費とすることで節税効果が高まるため、忘れずに処理しましょう。
- 経費処理
- 確定申告
を楽に終わらせたい場合は、『税理士ドットコム』で信頼できる税理士を探してみるのもおすすめです。
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新聞代以外にもある!正しく経費計上しておきたい費用
新聞代以外に、以下のような費用を経費計上できるケースもあります。
支払っている場合は、判断基準や勘定科目をチェックしておきましょう。
費用 | 勘定科目 | 判断基準 |
家賃 | 地代家賃 | 詳しくチェック>> |
敷金・礼金・仲介手数料 | 修繕費 地代家賃 支払手数料 | 詳しくチェック>> |
電気代・ガス代・水道代 | 水道光熱費 | 詳しくチェック>> |
インターネット代 | 通信費 | 詳しくチェック>> |
レンタルサーバー代 | 通信費 | 詳しくチェック>> |
冠婚葬祭費 | 接待交際費 福利厚生費 | 詳しくチェック>> |
漫画代・雑誌代 | 新聞図書費 研究費 | 詳しくチェック>> |
ガチャ代・ゲーム代 | 通信費 消耗品費 研究費 | 詳しくチェック>> |
お土産代・お菓子代 | 接待交際費 福利厚生費 会議費 | 詳しくチェック>> |
洋服代・スーツ代 | 消耗品費 雑費 | 詳しくチェック>> |
散髪代 | 接待交際費 広告宣伝費 | 詳しくチェック>> |
化粧品代 | 消耗品費 接待交際費 広告宣伝費 | 詳しくチェック>> |
年賀状代 | 通信費 広告宣伝費 | 詳しくチェック>> |
お中元代・お歳暮代 | 接待交際費 広告宣伝費 | 詳しくチェック>> |
セミナー参加費 | 研修費 | 詳しくチェック>> |
節税効果を高めるためには、以下のような参考書を読んで経費の本質について理解しておくことも重要です。
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